ピケ・ターン(ピケ・トゥール)のアンドゥオールの回転を紹介します。基本テクニックの1つです。
※ ピケターンのアンドゥダンについては、こちらの記事にて。(【動画】ピケ・ターン アンドゥダンのやり方 - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ)
- ピケ とは
- アンドゥオール
- ピケターン アンドゥオールの動画
- ピケアンドゥオールの動き方
- アンドゥダンとどう違うの?と思った方へのおさらい
- アンドゥオールとアンドゥダンの違い
- リズムの数え方
- ポイント
ピケ とは
ピケとは「刺す」という意味です。膝を伸ばしたまま、つま先立ち(ドゥミポアント)に立つことも含めて大きく「ピケ」と言います。(ピケの関連動画: アラベスクのピケで膝が曲がる人へワンポイントアドバイス https://youtu.be/JX_RXD7grAs)
回転のことを端的に言うときは、「ピケ・ターン」(英語)や「ピケ・トゥール(ネ)」などと呼びます。ざっくり言えば、片足を伸ばしてその方向に回る動きとイメージしましょう。
アンドゥオール
アンドゥオールとは、外回り・外側のことです。初心者には理解しにくいと思いますが、軸脚に対して全身が外回りに入っていきます。
反対に、アンドゥダンは、反対で内回り・内側のことです。(https://youtu.be/BnahizGVDEc)よく皆さんが見かける早いピケターンはアンドゥオールの方が多いかと思います。マネージで大きく円をかきながら何度も回転していくタイプのものですね。
今回のピケターンは、アンドゥオール(外回り)です。
アンドゥオールというと、外旋の意味でも使われるので馴染みがある言葉だと思います。
ピケターン アンドゥオールの動画
バレエ ピケターン アンドゥオール(外回り)回転の仕方、アンドゥダンとの違い
ピケアンドゥオールの動き方
右脚を横に回してひざを曲げプリエにします。ここですぐに右足に立たないのがポイントです。このプリエが原動力になります。
アンドゥダンではここからすぐに立っていますが、ここで大きな違いがあります。
後から左足を前に回してきてスースーするように体の真下に伸ばして立ちます。同時に、右脚のひざを曲げて、ルティレ(パッセ)になります。右のつま先は左脚のひざの前につけます。この瞬間が、リズムのアクセント(イチッ♪)になります。
ルティレの右足を着地させてすぐ始めのプリエに戻り、連続して回っていきます。プリエは2度踏みさせず、1度でサクッと助走のプリエに入ります。
アンドゥダンとどう違うの?と思った方へのおさらい
「あれ?アンドゥダンはどうだったかな??」と混乱してしまった方へ、アンドゥダンのやり方もおさらいしておきましょう。
右回転ならば、右脚を横に回します。少し浮かせます。同時に右腕をアンナバンから横に回します。
右脚のひざを伸ばしたまま、一気につま先立ちになります。(ドゥミポアントになる)同時に、左脚のひざを曲げて、左のつま先を右のひざの裏につけて回ります。この形を、ルティレ(パッセ)と言います。
回っている最中はひざを伸ばしたまま。両腕は回転しながらアンナバンにします。
回り終わったら、はじめの形に戻ります。ピケターンを連続するならば、そのまま、二回目の助走になります。
アンドゥオールとアンドゥダンの違い
アンドゥオールとアンドゥダンは、軸足と動作足が左右反対になります。
ピケターンの動作足と軸足
アンドゥオールの場合
右回転 :右プリエ、左軸、右ルティレ
左回転 :左プリエ、右軸、左ルティレ
アンドゥダンの場合
右回転 :左プリエ、右軸、左ルティレ
左回転 :右プリエ、左軸、右ルティレ
頭で記憶するのも大変なので、体を動かしながら体で覚えてしまいましょう♪
リズムの数え方
ゆっくり4拍子で数えるとしたら、
前奏で "1 and 2 and 3 and 4 and... "と数えるとして
4のあとの"and"では一歩目のプリエを踏み、1で軸足を立ててルティレにします。
これが遅れると、音楽と合わなくなってしまいます。
ポイント
回り始める瞬間に遅れないよう、リズムを計算する
動作脚のルティレ(パッセ)のひざを外に開き、脚の三角形がよく見えるようにする
軸脚のひざを曲げないで回る
着地のプリエでかかと体重にならないようにする
顔のスポット(視線をつける)
ぜひ動画も見て一緒に練習してみてくださいね。スロー動画をつけてあります。
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