クリムトのベートーヴェン・フリーズという作品からArt & Ballet に起こす試みを今月みなさんとチャレンジします。
《星彩歌〜クリムトの歓喜》という作品。
そこで、何度も第九のあるシーンを聞いて、振付と表現イメージを膨らませています。
人間が生きるということは、表情は一つなんかではなく、いくつもの無邪気な表情を抱えている。
ベートーヴェン・フリーズには、人間の希望だけでなく、欲望や恐れも暗示させます。フリーズというのは、壁画の意味ですが、壁画いっぱいにそのゆらぎと不安定さも浮かばせながら、終末の「この接吻を全世界に!」という抱擁につながっていきます。
この音楽だからこそ、人類みんなが根っこに持っている感情、しかもふだん隠しているような感情さえも、隠すことなくこれが人間なのだと肯定している…そんな気さえしてくる…それがベートーヴェンの第九の合唱がもたらした革命なのではないかと思わせられるほど。
ありきたりな古典では見せない表情を出したい。
いや、むしろ同じであるはずがないんです。第九なのですから。
みなさんとトライするのが楽しみです!
12月平日クラスも募集中です。11月土日クラスはあとわずかですがまだ間に合います。