バレエは言葉の代わりに、体が語ります。
そのためには、心をのせる「音楽」が不可欠です。
かねてより、ピアニストさんに生演奏をお願いしたいと思っていたのですが、この度小山里巴(こやま りは)さんにバレエ向けのピアノ演奏を収録させていただく機会を得ました。
実は、夫の幼い頃から親しくさせていただいているご一家のみなさまで、私のバレエレッスンのスタイルにも温かく応援くださり、里巴さんが演奏していただけることになりました。
こうした表現と制作活動は、人とのご縁が大切なので、感性豊かで美しいピアニスト里巴さんにお願いでき、とても感謝しています。
音源は、私の好きな曲目をバレエレッスンに使いやすいアレンジで整えていただき、一曲ずつ丁寧に弾いてくださいました。
↓ART & BALLET でもおなじみ、ドビュッシー作曲「ベルガマスク組曲 月の光」から収録風景を少しお見せします。
https://www.instagram.com/tv/CCa6fERAl4P/?igshid=196erz22bigeu
右にいるのは夫でマイクから収録機材すべてをコントロールしています。
イメージに浮かぶ音楽をレッスン曲にアレンジして生演奏をしていただける…それはもう特別に贅沢なことです。
グランドピアノの間近で聴かせていただき、心は大空で羽ばたく白鳥のような気持ちでした。
クラシックバレエには名曲がたくさんあり、名だたる作曲家の作品が眠っています。
舞台の振付のためだけでなく、毎日のバレエレッスンやお家のストレッチにもぜひたくさんの方に親しんでいただきたい音楽をセレクトしました。
YouTubeライブバレエレッスンで定番となってきた曲目もあらためて丁寧に演奏してくださいました。
まだ収録プロセスは終わっていないのですが、すでに眠れる森の美女や白鳥の湖などからの名曲を録音できて、美しくいきいきとした音色に心から堪能させていただきました。
例えばローズアダージオ(オーロラ姫と4人の王子の踊り)の収録中には、私自身が大好きな曲で、お腹にまで振動が鳴り響く生音に心酔しました…。
これは、オーロラ姫が16歳の誕生日をむかえ、各国の王子から求婚される、まばゆい美しさを奏でる場面です。
フレッシュなみずみずしい薔薇のつぼみが、黄金比のように花びらを広げていくさまを自然に思い浮かべてしまうような情景までありました。
なんといっても里巴さんが薔薇に似合うとてもエレガントでやさしく美しいピアニストさんなので、お人柄がローズアダージオにお似合いなのです。
まさにこんな方に弾いていただきたかった…。
しかも、単に美しいだけでなく、ドラマティックでエネルギーもほとばしる感覚を呼び起こされました。
美にはいろいろな形がありますが、バレエは置き物の人形でもなく絵画でもありません。
バレエは、生身の肉体から解き放たれるエネルギーの美しさであり、呼吸と心と体が一体になってこそ調和するもの。
その意味では、ローズアダージオも、一人の女性がつぼみから開花していくエネルギーを感じたいので、生演奏を聞いていてまさに気に入ってしまいました。早くBGMでも聴いていたくてたまらない中、帰り道にブログを書いています。
音源もこのように丁寧に作ることができて、さまざまな感情がぎゅ〜っと押し寄せて、ローズアダージオを聴きながらウルっときました。(本当)
YouTubeに登場していきますので、ぜひお楽しみにしていてください。
聞いてくださいましたら、ぜひご感想お聞かせくださいね。