山に来ると、自然の生き物たちがみなゆっくりと寝静まる、夜らしい時間を感じられます。
(日の出前の畳平にて。夫撮影)
太陽が沈んで暗くなり、森が眠りに入るのと同じように、自分の内にも静かな時間が流れていきます…。
夜がしっかりと長くて、街での煌々と照る灯りも少なく、太陽が沈んで地球の時間の流れを感じる…ということです。
都心で21時というと、どんな感じでしょうか。街中の繁華街では飲食店が栄えている時間帯ですし、まだ繰り出そうとする人もいるような時間。
あるいは、会社勤めの人は家に帰り始めようとする時間帯ということもありえます。残業が当たり前だと「21時でも早いな」という人もいるのではないでしょうか。
自然の場所へ来ると、太陽と月とともに時間が流れる、1日の地球のサイクルを感じます。
(乗鞍高原、善五郎の滝にて。)
夜行性の生き物の姿を感じることもありますが、それもまた自然環境での時の流れを感じます。
大きな自然の中で、自分も一部であると感じさせられるのです。
先日も乗鞍で夜中にホテルの前に立った時、カモシカがすぐ近くを歩いていました。夜にはヌエという鳥がひっそりと「ヒィ…ヒィ…」と鳴くかわいい声を聞くことができます。
真っ暗な夜空には、星が瞬きます。本来は夜は灯りがなくなるから星が見えてくるものですが、都心にいるとその感覚すら忘れがちです。
(天の川。夫撮影)
夜を夜らしく過ごすことも、マインドフルネス。
たとえ自然の中にいないとしても。
あなたの家が街中であったとしても。
ゆったりと時が流れゆくことを思い浮かべながら身を置いてみましょう。
どんな日であれ、今日という日を締めくくりましょう。
そして新しい一日が待っていることを感じましょう。