先日、山でてんとう虫を久しぶりに見つけました。
朝起きて、朝ごはんの前にホテルの前の芝生を歩いていたら、よもぎやシロツメクサなどの野草がぐんぐんと葉を伸ばしていたのです。
甘い香りを放つシナの木の隣に、ヨモギやシロツメクサがあまりにも元気にイキイキとしていたので、足をとめてしゃがみこんだ。
子どものころの公園で見ていたような野草になつかしさを覚え、しゃがみ込んで、生命力あふれる野草の姿にうっとりしていました。
なぜか、乗鞍の山で見かける野草はどれも勢いよく生えていて、どこかドラマティックなのです。
山から帰ると、都心で見かける植物はあまり元気がないように見えてしまい、心配してしまいそうなほどです。
それはさておき、野草の葉っぱの陰から、赤いぽつんとした色を見つけました。
てんとう虫です。
けっこう歩くのが早くて、飛びはしませんでしたが、こちらもピピっと追いかけて撮らせてもらいました。
てんとう虫からしたら人間がいて怖かったかもしれませんが、なんだかピースフルな気分をもらいました。ありがとう。
幸せの象徴とも言われるてんとう虫を久しぶりに見つけて、カメラで写真をとり、なんて平和な森の朝なんだろうと自分自身で思いました。
この一連の時間が、ほんの10分ほどだったのですが、心に刻まれる実感としては、まるで倍だったのではないかと思うほど、とてもゆったりと感じられたのです。
すごく特別な経験かというと、そこまででもないくらいのささいな出来事ですが、心の栄養にしみわたりました。
本当の贅沢とは、お金をどれだけ使うかよりも、時間をゆったり感じられることなのではないでしょうか。
みなさんもきっとそんな経験がおありだと思います。
何気ない一日の瞬間に、心を没頭できる経験ができると、与えられた時間を味わい尽くしている実感が湧きます。
それが本来なら仕事や勉強などにもそう思えたら素晴らしいことですが、時には人生にも逆境や苦難がやってくることもあり、ゆとりを忘れてしまうこともあります。
本当に贅沢な時間とは。
あなたは最近そんな時間を過ごしましたか?
もし、今日過ごせるとしたら、どんな時間を送りたいですか?
できれば日頃から自分に問いかけたいメッセージですね。