大人バレエのレッスンでは、よくお悩みの声に「間違えちゃうんですよね…」という内容を聞きます。
昔ながらに「間違えないようにしなさい。」と教育されてきた大人にとって、間違えるというのは、尚更恥ずかしく感じたりいたたまれない気持ちになることもあるかもしません。
でも、多くの発明家や哲学者などもいうように、間違えるということがすべて失敗というわけでもありません。
むしろ、上手くいかないことにヒントがあることも多いのです。
例えば、「分かる」と思っていた動きが、早くなったり前後の順番が変わるとできない状態であることに気づくチャンスでもあります。
みなさんも子どものころの勉強で、「間違えないと気づかないこと」はありませんでしたか?
教科書で読んだ公式をふむふむと流して、わかったつもりが問題では分かっていなかった…!というシーン、誰でも経験があるのではないでしょうか。
または、物を組み立てるときに説明書でわかった気になっても、実際にパーツを間違えてようやく組み立て順序の意味が分かる…などなど。
日常生活でもよくあることですよね。
バレエでは出来ないところがあると「直さないといけない」「まだ自分は出来ていない」「みんなに置いていかれる」という焦りが生まれやすいですが、趣味で続けるバレエならば、「失敗も成功の源」です。
物を組み立てたり、料理のレシピを間違えるくらいでは落ち込まないという方が、もしもバレエの些細なことで毎回すごく落ち込んでしまうとしたら、もう少し気軽に向き合って、もっと改善できる余地が新しい視野から見つかるかもしれません。
《かろうじて間違えて無いけどなんとなく適当に出来ている時》(→条件が変わると途端にわからなくなる)よりも、《間違えてから正しく理解して出来るようになっている時》の方が理解が進んでいることも多々あります。
マンツーマンのレッスンでも、こうしたお悩みから解決の糸口がご本人の思わぬところから開けていったということもよくあることです。(会話をしながら探っていくと盲点が見えてくることも…)
真剣に夢中になることはいいことですが、かえって神経をすり減らして憔悴してしまわず、また変に落ち込みすぎないことが何より大切です。
もしかしたら、今まで気づかないフリをしていた盲点や課題が見つかるチャンスかもしれません♪
ポジティブに考えて行動していきましょう!
三科絵理バレエヨガインストラクターレッスン情報(バレエ、ヨガ、ストレッチ)