ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
『自分の感受性くらい』1977年
無印良品のムジブックスで見かけた「自分の感受性くらい」が心に残ったので、書き残しておきました。
感受性を人のせいにはしないで自分の意志で、思考で、感情で、守り抜く。こういう姿勢は好きです。
やらない理由を並べたてればいくらでも上がる。でも自分から変わらなければ、何も変わらないのです。
「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな」これもコロナ禍の今にも感じることです…。なんでもコロナのせいにするのではなく、自分の心の声で大切なことを見失わずにいきたいですね。