「3. ゆっくりとポーズから戻ることで、さらに筋力を働かせる」について。
- 呼吸と合わせて体をあたため、怪我を防ぐ
- 副交感神経を優位にして体をリラックスさせる
- ゆっくりとポーズから戻ることで、さらに筋力を働かせる
ポーズからの戻り方をゆっくりさせて、筋力をさらに鍛える
ストレッチやヨガのポーズから戻るとき、どんな風に戻っていますか?
バタッと脚を落としたり、急に曲げていた膝を伸ばしたり、上げていた腕をだらっと脱力したりしていませんか。
急にストレッチのポーズから離れると、せっかく筋力を鍛えるチャンスを失ってしまいます。
なぜなら、ポーズに入るときだけでなく、ポーズから出るときも筋肉を使うからです。
例えば、膝を伸ばして脚を上げているとします。
ポーズから離れるときに、膝をだらーんと落として、物が床に落ちるように下ろしてしまうと、筋力が急にパタッとゆるんで使わなくなります。
でも、そこで膝を伸ばして脚をできるだけ長く遠くへ伸ばすようにゆっくり下ろすと、等尺性収縮・伸張性収縮といって筋力を鍛える使い方ができます。
等尺性収縮の例 ダンベルを持ったままキープ
等尺性収縮といっても難しい言葉ですが、わかりやすい例は、ダンベルを持ってキープしているときです。
ダンベルを持ち上げる瞬間よりも、キープして持ち上げ続ける方が大変ですね。
筋肉の長さが変わらないまま、力を出し続けると、筋肉の負荷が高まり、筋トレの効果がアップします。
また、筋肉の長さが長くなりながらも力を出し続けると、さらに鍛えられます。
だからヨガで脚を下ろすときにも最後の最後まで、持ち上げ続けるようにゆっくり下ろすと、より鍛えられます。
ダンベルは持ち上げる瞬間よりも、持ち続けてゆっくり下ろす方が筋トレの高まる
ダンベルを持ち上げるようにする動きは、筋肉の長さが縮みながら力を出します。
そうした使い方よりも、同じ体勢を保ち続ける方が筋肉の負荷が高まります。
ということは…
ヨガのあらゆるポーズはゆっくり行ってポーズの保持時間を長めにした方がより筋肉が鍛えられるのです。
でもポーズによって長いことキープできないこともあります。
そうしたときは何度か繰り返すとより効果的です。
筋肉を伸ばすだけでなく、鍛えるためにもゆったりと意識しよう
見た目は実にシンプルなヨガでも、筋肉痛になる方は少なくありません。
ヨガを始めてみると意外に筋肉がつきます。
筋肉を伸ばしているとき、一方で鍛えている筋肉も存在します。
様々な筋肉のバランスを感じながら、意識を集中させていると、自然にヨガの流れもゆったりとしたものになっていくはずです。
深呼吸とともにゆったりとした気分を味わいながら、ヨガを楽しんでみてくださいね。
ヨガでゆっくり動くと良いこと(1)呼吸と合わせて体をあたため、怪我を防ぐ - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ
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