体が疲れているとき、パーツに分解してみる
「どうも体が重たい・・・」そんなときによくお客様に「どのあたりが特につらいですか?」とお聞きしています。
そのとき、みなさん少し感じ取ってから「背中のこのあたり」「首のこのあたり」など回答が返ってきます。
なかには、あまり細かく考えたことがない、という反応もあります。
しかしながら、なんとなく肩がこっている、とか、なんとなくだるい、そんなときにパーツに分解してみることは体を整えるうえで大切です。
なぜなら、パーツに分解すると原因がみえてくるからです。
体の癖を知ることの大切さ
体が疲れている原因は、いずれにしても自分で引き起こしていること。原因を理解して対処して、どうすれば改善されるのかまでを体感しないと、いつまでもその癖はなくならないからです。
体のコントロールがうまいパフォーマーは、むだな癖を削ぎ落としている
体のコントロールがうまいダンサー・パフォーマー・アスリートたちは、無駄な動きを削ぎ落としています。
たとえば野球のイチロー選手は、バットのスウィングにしても走塁にしても、無駄な動きが無いことでよく注目されていますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC
バレリーナたちも同じです。いかに無駄な動きをせずに優雅に舞うかが大事なポイントです。
無駄な動きは、体にとって必要のない負荷になります。 疲れやこわばりはノイズにもなります。
細かく全身をコントロールするには、リモコンでいうとかなり細かいボタンが必要です。 無駄なボタンがあっては、間違って使ってしまいます。
体の癖は直りにくいが、不可能ではない
http://en.wikipedia.org/wiki/Glossary_of_ballet#mediaviewer/File:Demi_plie.jpg
バレエのレッスンでも、何度も何度も(ときには何百回でも)同じ注意をされながら、体の癖を認識して修正することを続けます。
やがて、体で学ぶことができたとき、その人の癖は修正されます。
たとえ果てしない道のように思えても、人間の体は可能性に満ちています。 早くに諦めたらもったいないことです。
そもそも、人によって体の特徴は違います。
背中が反りやすい人、お腹の力が抜けやすい人、腰を丸めやすい人、肩が緊張して上がりやすい人。
自分の体の特徴を知ることで、疲れがたまりやすい原因が見えてくるのです。
実際に、体の疲れをパーツにわけてみよう
一般に疲れを感じやすい部分として、次のように分解してみました。
首から肩
肩甲骨の周り
背中全体
腰
これら4つのパーツごとで、どんな風に使っていると体の症状にどんな影響が及ぼされるのか一緒に考えてみましょう。
「1.首から肩」です。
つづく。