ヨガの歴史を知って、ヨガがさらに面白くなる!
先月、初心者向けヨガセミナーにてヨガのなりたちを紹介しました。
- 「ヨガがそんなに歴史のあるものだと思わなかった!」
- 「古代インドなのか!」
- 「ヨガの意味とか初めて聞いた!」 など、新鮮な感想をたくさんいただきました。
そこで、初心者さんでも知っておきたいヨガのなりたちについて、紹介してみたいと思います。*1
ヨガの起源は、いつ?どこ?
ヨガは、古代インドで生まれました。 一言で古代といっても、紀元前2000年〜1000年という説もあるので、今から4000年ほど前、という途方もない大昔ということになります。
一番初めに、ヨガをしていたのは誰?
では、一体誰が、初めにヨガをしていたのでしょうか。
なにせ、数千年前の話なので、特定の人物はわかりません。
起源については諸説ありますが、一番古くは、インダス文明に遡ります。
あの、「世界四大文明」のひとつです。 (メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明、ですね!懐かしい?!)
Indus Valley Civilization - Wikipedia, the free encyclopediaより
当時、ヨガと呼んでいたのか定かではありませんが、
モヘンジョ=ダロ遺跡から
ヨガのように、坐って瞑想しているような像などが発見されています。
「坐る(すわる)こと」と、「瞑想すること」は、ヨガの大きな柱。 なので、一見、ヨガの起源に近そうな気がしてしまいます・・・
こちらの写真は、坐って瞑想をしているように見える、印章です。ハンコのように彫られているようです。 これが作られたのは、5000年前とも言われます。
Indus Valley Civilization - Wikipedia, the free encyclopediaより
謎に包まれる理由は、インダス文字が未解読なこと
坐っている人物らしき絵の周りには、文字のようなものが書かれています。
これは、インダス文明の「インダス文字」だと考えられています。 インダス文字は、実は現在でも未解読のまま。
何かを指し示す意味が書かれているのかもしれないのですが、まだはっきりとはわかりません。
なので、これが明らかにヨガの起源だ!とは、言えないのです。*2
こんな話しを聞くと、なんだか歴史のロマンを感じてしまいます。
まとめ
- ヨガの発祥は、古代インド
- 一番古い説では、インダス文明とも考えられる
- 坐って瞑想をしている姿の印章が発見されているが、インダス文字が未解読のため、何を指し示しているのかは不明
今回はここまで。 引き続き、ヨガの歴史、成り立ち、ヨガの目的などを紹介していきます。 つづく。
※ヨガの歴史に関する詳しいテキストが読みたい方は、こちらがオススメです。
*1:はじめにことわりを入れておきます。 ヨガの歴史には、諸説あります。私は歴史学者ではありませんので、一般的に通説とされているヨガの起源を紹介します。ヨガの初心者の方向けに、ヨガの面白みをもっと感じていただきたいという気持ちからまとめていますので、厳密な定義などは、専門書にて参照してください。
*2:この印章を、ヨガの起源と考えるのを否定する学者もいるようです。詳しくは、いまに生きるインドの叡智―ヨーガの源流から現代の聖者までを読んでください。