ある日のミーティングでのこと。
同席していた方で
「実は、足の指がすごく痛くなることがあって、仕事に集中できず、困っているんですよね」
という話がありました。
インストラクターの職業柄、聞き捨てならない体の悩みに、もう少し詳しく聞いてみると・・・
どうやら、足の指がうまく伸びていないのを自覚していました。
さらに、指が浮いてしまって、つってしまうので仕事に支障が出るくらいだそう。辛そうです。
(あなたもこんな足になっていませんか?)
私は、ついついいつものように、「足指って、すごい大事なんですよ〜!」というくだりを話し始めました。
(語り始めると止まりません。笑)
前の記事にも書きましたが、現代人は足の筋力がどんどん退化していくライフスタイルになっています。
そこで、足の指トレーニングのことを紹介したら、
「それ、すごく効果ありそう!」
と、とっても興味を持ってくださって、さらにこんな質問がありました。
Q「足の5本指を開くクッション、あるじゃないですか。
あれ、伸びて気持ちいいんですけど、あれは筋力のトレーニングになりますか?」
私も使ったことがあります。指がグーンと伸びて気持ちいいですよね。
ただ、〈指にはめれば筋力トレーニングになるのか?〉という質問の答えは、
「筋力トレーニングとしては、足りないです。」
指を開くと、末端の指の固有筋がストレッチされて、血流が良くなります。
足がむくんでいたり、疲れている時は、軽減されることが多いでしょう。リラクゼーションに必要な時にはもちろん活用できます。
ただ、指をまっすぐにキープする筋肉は、自分の筋肉の力を働かせないといけません。
ペディキュアパッド(5本指パッド)は、指を広げてくれますが、自力で指が伸ばせるようにならないとなりません。
ペディキュアパッドがなくなったら、また、元どおり。
しっかりと指の力を使える人は、自分の筋肉のパワーで開くことができます。普段の姿勢で支障が出てしまう方は、低下している筋力を自分自身で鍛えないと年々悪化して行ってしまいます。
5本指パッドに頼らずに、自分の足の力で広げられる筋力をつけることが必要なのです。
これをお伝えしたところ、非常に納得していただきました。
5本指を広げるパッド以外にも、姿勢矯正のクッションなど、体を支えるクッションはたくさんありますね。
でも、単に、もたれかかっていたり、道具任せにしていては、体は根本から変わりません。
あくまで、その道具を使って形がキープできているだけで、ひどい姿勢にはならないかもしれませんが、
いつまでも道具に頼っていては、自分の力は育ちません。
いったい、この道具は何のために使っているのか? 考えてみてください。
筋力をつけたい → 本当に筋力がつく使い方を考えてみましょう。
ちょっと楽をするための補助 → ぜひ道具にサポートしてもらいましょう。
リラックスするため → 道具に頼り切って心身をゆるめてあげましょう。
目的に応じて、使い方は変わります。
果たして、自分は今何のために使っているのか?を考えることが大切ですね。
実際に足の指トレーニングを体験したい方は、ぜひ講座でチャレンジしましょう。