レオナルド・ダ・ヴィンチや、歴史上のたくさんの偉人たちがメモをとることで有名な逸話があります。
特に、ダヴィンチは生涯で1万枚以上のメモ書きを残していたという話もあります。
メモをすれば一時的に忘れても、メモを見て思い出せます。
また、頭の中で考えていたことが「見える化」されます。
なので今さら言うまでもなく、あらゆる分野のクリエイターが大切にしていますね。
私は、昔からふせんが好きです。メモして整理していく(KJ法など)ことは学生時代からよく使っています。尊敬する作家のジョン・キムさんがカード型のメモにどんどん頭に浮かんだことを書き取っていく発想法を公開されていて、それも参考にしてます。読書も映画も観劇したあとも、手帳の空きスペースにどんどん書き込みます。
それで、前置きが長くなりましたが(笑)、
バレエレッスンでも、気づきを書き留めたメモは、あなたの財産になります。
バレエを習い始めたという読者さんには、レッスンでやったことをメモする
ということを強くオススメします。
覚えることがいっぱいで頭がいっぱいになってしまうという方は、特に上達アップしますよ。(^_^)
前の記事でビデオを録画して観察することを紹介しましたが、手で書き取ってみると、さらに理解が定着するからです。
ある意味、ビデオよりも自分のメモの方がもっと有益です。そのメリットはあとで書きます。
では、まずどんなことをメモするのか?
- やったこと(バレエ用語、順番、回数など)
- 気をつけるように言われたこと
- できたこと
- できなかったこと
- 空間の移動(図で)
- 踊ったときの気分
などです。
ポイントは、文字でも、イラストでも、あなたが分かればいいので、記憶に残せるように書くこと。
誰にも見せる必要はありません。自分のためのメモです。
書くことでのメリットは、4つあります。
手書きのメモは記憶に残しやすい
空間のイメージを図に書くと、実際の空間把握もつかみやすい
何がわからないか?が見えてくる
感情の記録が将来の励みになる
手書きのメモは記憶に残しやすい
手書きすると、肉筆の文字にイラストに図に…と、視覚的に印象に残ります。
また手で書くという動作がさらに記憶に定着しやすくなります。
空間のイメージを図に書くと、実際の空間把握もつかみやすい
たとえば斜めに移動するというものがあったら、天井から見てどのように移動するのか、書いてみましょう。
スタジオを四角い形で囲み、
どこから・どの方向に・どこまで移動するかを線で書いてみるのです。
すると、実際に踊りで動くときにも、自分の立ち位置を客観視しやすくなるので、空間把握がつかみやすくなるのです。
天井から見る視点以外にも、関節の角度はどのくらいか?どの方向に向けるのか?などを自由に図で書いてみることをオススメします。
何がわからないか?が見えてくる
踊りを習っていくには、「何がわからないか?」を正しく理解することが大切です。
でも、頭の中でふわふわと想像するだけでは、「何がわかっていないのか?」が浮かびにくいのです。
メモに書き出してみると、「やってるつもりだけど、実はわかっていなかった!」ということが見えてきます。
「アラベスクを2回やったけど、そのあとのコレはなんだっけ?」
「なんとなく移動してたけど、そういえば正しい方向はどっち?」
「前から後ろに足を入れるにはどうやって動かしていたんだろう?」
こうした確認作業がとーっても大切なのです。わからないことに気づいたら、次のレッスンで先生に聞いてみてくださいね。
感情の記録が将来の励みになる
レッスンの気分や踊ったときの感情をメモしておくと、その瞬間の気持ちが記憶になります。
気持ちはすぐにうつろいでいきやすいので、大事なレッスンでどんな気持ちになったのかを書き取っておくと、将来のモチベーションアップにもつながります。
感情をメモに吐き出すことで気持ちの整理になりますし、
初々しい気持ちをメモして、将来思い出して初心に返ることができたりします。
以上、ここまで長く書いてみましたがいかがですか?
もっと詳しく解説したい点もあるのでまたそのうち記事にします。
ぜひレッスンの手書きメモを財産にしてみてはいかがでしょうか。