「バレエで脚があげられないんです。どうしたら上がるようになりますか?」
こんなご相談はいつもよくあるのですが、すでに手を使えばY字ができる人は筋力が足りないのが原因です。
バレエのデベロッペなどを実際に練習しない限りは、脚が上がるようにはなりません。
よく、「どんなエクササイズが良いですか?何したら上がるようになりますか?」と、聞かれますが、代用するエクササイズをするよりも、デベロッペの練習自体が圧倒的に足りていないケースの方が多いです。
どんなに脚を楽々上げているような人でも、初めは90度程度しか上げられないのが普通。
私も今ではこの角度をキープできますが、子どものうちはもっと低い角度でキープするのが限界でした。悔しくて、デベロッペやグラン・バットマンをたくさん練習して、筋力をつけたのです。
バレエを踊ったことのない人にとっては、筋力も要らずにラクラク〜に上げているように見えるらしいのですが…(友人がそう言っていました^^;)
でも、ラクラク〜に見せるようにしているだけで、実際には汗ばむくらい全身運動です。
それくらい、脚を支えるとは重たいもの。そうやって練習を積み重ねて、バレリーナは脚を上げられるようになっています。
人間の体は、全身の筋肉の働きが各パーツに影響し合っています。
脚を上げて片足でバランスをとるということは、同作脚をその角度で伸ばすだけでなく、重力に対抗して股関節に近いお尻や体幹の力を使います。
例えば、床で寝そべって脚を上げるのでは、重力がかからないのでその力を使えません。
また、上げている脚の重さに耐えうるだけの、まっすぐ立ち続ける力を、軸足と胴体で出し続けなければなりません。
背中も伸ばし、胸も開いた状態で、腕もしっかりと伸ばす…これらのどこかがゆるんでいてはバランスが崩れます。全身運動なのです。
どこか一部の筋肉を鍛えることは筋トレでできたとしても、最終的には、バレエの動き(デベロッペ、フォンデュ、グラン・バットマンなど)をして、実際に上げる練習をしないと、バレエで使えるようにはなれません。
それを大前提にしたうえで、デベロッペで床から90度も脚が伸ばせない…という方は、こちらのエクササイズでヒザを伸ばしてV字にできるかチェックしてみてください。
基礎の筋力をチェックできます。
これは、浮かせた脚のヒザをまっすぐ伸ばす練習になります。
そして、浮かせた脚の重さが重力に向かって落ちそうになるので、耐える体幹の力をつけます。
このポーズでヒザが伸ばせないと、デベロッペなどで脚を90度に伸ばしたくても基礎的な筋力が足りないので伸ばせません。
ここで脚を伸ばすと背中が丸まってしまう人は、デベロッペでも背中が丸まってしまうでしょう。腰から首すじまでまっすぐにキープします。
脚も背中もまっすぐに支えられるよう、お腹を鍛えていきましょう。
こうして浮かせたヒザを伸ばせる力をつけることが、脚を上げるための基礎になります。
この形が作れない人は、まずはこれを課題に取り組みながら、実際のデベロッペも並行して練習していきましょう。