バレエを踊っていて、「なんだか手首がカクカクしている気がするなぁ〜」と思ったことはありませんか?
バレエをやっている人は、手の仕草がソフト。
それは、柔らかい動かし方を身につけているからです。
初心者の方にも実践できるので、やってみましょう!
手首のエクササイズ
椅子に座ったままでもできて、子どもから大人まですぐにできるカンタンなエクササイズです。
両手を合わせた状態から、手首を柔らかく動かしながら「ハート」の形をつくります。
実際にやってみましょう。
やさしく両手を合わせます。
手首から徐々に手のひらを離します。指があとから追いかけるように。
中指の先まで離れたら、手全体を柔らかく「ふわっ」と浮かせます。
ハート♡の形をイメージしながら…
ふくらみをつくって徐々に下から始めの状態に戻っていきます。
手首から先に。指先はあとからついてくるようにしましょう。
よくある間違いは?
手を離した瞬間の様子です。
これは、何が違うと思いますか?
手首が伸びきって、指の付け根がカクッとしていますね。これは、よく間違いです。
手首から動かして、曲げるようにします。手首に力が入りすぎていて、このエクササイズで手首を曲げることができない人がけっこういらっしゃいます。
手首の力をもっと抜いて、やさしい力で角度を動かす練習をしましょう。
無駄な緊張で、手が硬くなる
レッスンでも、手に力が入っていないか、いつもチェックしています。
手首が硬くなりやすい人の多くは、グラグラしやすい体のバランスをとるために、体幹を働かせるべきところを無駄に手で緊張してしまっていることがほとんどです。
気持ちはすごくわかります。私も子供の頃にバランスが取れないと無駄に肩や手に力が入ってしまいました。体幹が強くなると、無駄な力みを抜けるようになっていきます。
そこで、手首は固めないように気をつけましょう。
手首がいつでも揺らせるくらい、ソフトにできるといいですね。
ダンサーも、レッスンやリハーサルで、無駄な緊張が入っていると気づいたときには、自分で手首を揺らすようにしている人も多いです。
手首は力を抜いて。脇と二の腕でボディを支える。
私のレッスンに来ている人は、何度も言われ続けているフレーズですね(笑)。
無駄な力みを抜いて、ソフトに表現できるように心がけていきましょう。
日常生活でも、手の仕草が芸術的にやわらかくなるはずですよ♪
美術画にみる美しい手
美しい手を感じるには、美術も良いインプットになります。
ミケランジェロ 「アダムの創造」の部分
この指先同士の感性は、私が踊るときに感じている指の感性そのものと言いたくなるくらい、個人的に痺れる美しさ(笑)です…。
サンドロ・ボッティチェリ 「プリマヴェーラ」
どの人物の手も表情豊か。
自然でいて、存在感がありますね。
ダンスでも、手は大きな存在感を持っています。
一つの形に固めずに、いろんな感情や気持ちを表現できたらいいですよね。
みなさんも、自分の手を活かして、美しい動きを生み出していきましょう!