今日は、ポールドブラ基本マスターレッスンを初開催しました!
レッスンの流れ
ポールドブラのいまの課題を動画でチェック!
ポールドブラの基本の形
音楽にのせてムーブメントにのせる
実践的な例 グランワルツ、オーロラ姫のヴァリエーション
大まかにこうした流れとなりました!
3時間あっても時間が足りない!みんなで口々につぶやいてしまうほど、基本から積み上げることの大切さと、バレエという踊りの奥深さを痛感するようなレッスンでしたね(笑)
レッスンの冒頭でみなさんをドキドキさせたのが、「鏡なしで動画で自分のポールドブラチェック」でした!
課題の動きは3つ。
アンバー、アンナバン、アンオー、アラセゴンド
アンバー、アンナバン、片手アンオーで反対の手は横(顔をつける)、アロンジェ
アンバー、アンナバン、片手アンオーで反対の手は横(顔をつける)、アラセゴンド、アラベスクまでロンデジャンブのようにグランポールドブラを使う
これらの3つの動きを音楽に合わせて行い、自己認識できるようビデオに記録します。
鏡は見ないように全員後ろ向きになり、二人一組になって、お互いにスマホやビデオカメラで録画をし合いました。
なぜ鏡を見ないのかといえば、鏡があるとどうしても視覚で確認して頼ってしまうからです。
ポールドブラを身につけるということは、鏡がない状態でも、体で腕のポジションを覚えるということ。
舞台には鏡がありませんよね♪
みなさん「そこまでやらないといけないのか〜!」という心の叫びも聞こえそうなくらい「でもやっぱり舞台で立つってそういうことだなあ〜」としみじみした表情あり、リアクションがじつにリアルでした(笑)
早速、録画した動画を確認。冷静に見るのは勇気がいりますが、まずはまっすぐ見つめなくてはなりません。
「どんな発見がありましたか?」とみなさんにヒアリングしました。
動きが硬い
2回やっている動きが同じようにできていない(形が崩れている)
迷いが動きに表れてしまう
顔の付け方がわからない(目線が泳いでしまう)
肘が低い
手の先端だけで形を作ろうとしてぎこちない
などなど 色んな発見がありました。
これらをしっかりとクリアしていくためには、ポールドブラという上半身の部分だけでも基本を積み重ねていくことが大切です。「なんとなく」ではクリアーできません(泣)これがバレエの奥深いところですね。
ピリッと痛い反省モードから気持ちを切り替え、基礎から積み上げていきます。まずは手(手首から指までのパーツ)から整えます。
みんなで出来るだけ近くで輪になり、形の作り方を整えていきました。
一本ずつの指の角度、爪の方向、指同士の間隔、手のひらの力の入れ具合。みなさんの手を一人一人さわりながら「もっと力を抜いて」「もっと持ち上げて」「もっと小指を立てて」など細かくチェックします。
そして基本のポールドブラのポジションである、アンバー、アンナバン、アンオーなどの形もひとつひとつ時間を割いて直していきます。
多くの人に共通していたのは、こんな項目です。
アンオーの手首から指先までが短く閉じやすい
アンナバンで肘が落ちやすい
アラセゴンドで手首が垂れる
普段のレッスンでも非常に多い事柄ばかり。
アラセゴンドで手が垂れてしまうのは、力の抜き加減を勘違いしてしまうから。
いくら力を抜くと言っても、垂れるほどではありません。
中指のラインと前腕の骨格の軸はまっすぐ合わせるようにします。
また、小指が生き生きとせずに縮こまってしまう人がとても多いですが、アンオーではしっかりと小指から手のひらまでの立体的な空間が見えるように小指もしっかりとアーチをつくります。
こうした細かいことをたくさん直しました。
それでもまだまだ終わらない…それくらいに大事な基本。もう一度音楽をかけておさらいをしました。
動画を撮ってもう一度チェックし、また新しい反省点や同時に複数のことを気をつけることの練習も行いました。
さらには、応用として「トンベ・パドブレ・グリッサード・グランジュテ(またはアッサンブレ)」の手の運びを練習しました。
足を動かさずに手だけをグランワルツの音楽で練習するというのは異例な光景ですが、私のレッスンではよくあること。
というのは、手だけ動かしている状態で正しくポールドブラできなければ、足をつけても出来ないからです。
手だけでも正しく動かせる人は、たいてい足もきちんと出来ていることが多い…といえるほど、足ばかりで手がおろそかになってしまう人が多いです。
具体的にカウントを数えて何回も練習しました。
また、オーロラ姫の第3幕ヴァリエーションの前半も最終的な応用として実践!
3時間でも、こんなにあっという間なのか…!!と遠い目になってしまいそうなほど光の速さで終わってしまいました。
まだ書ききれないことがたくさんあるので、また書きますね♪