最近はレッスンの種類が増えたので、グループレッスンとしては、久しぶりの新作!
「眠れる森の美女」妖精のパドシスでした!
実は、このチャイコフスキーによる壮大なオーケストレーションが大好きなので、振付がいくつもいくつも浮かんでいて、みなさんの動けるレベルに合わせようと思いながらスタジオにやってきました。
その日にチャレンジしたい度合いや、踊る上で優先させたいこととのバランスを図りながら、一人一人の顔を見つつ振付を仕上げていきます。
単に参加しているという気持ちよりは、「みんなで一緒に創り上げている」という醍醐味を大切にしたいからです。
妖精のパドシスは、はじめ赤ちゃんの誕生を祝ってふわりとやさしく母性で包み込むような柔らかさを意識していました。楽器もハープが引き立って流れるようなメロディー。うとうと眠ってしまいそうなホワホワ感(笑)があります。
そして後半になると、力強く天まで伸びていきそうな芯のしっかりしたメロディに変わっていきます。チャイコフスキーはなぜこんなふうに作曲したのか、本人には聞けないですけれども、私は眠れる森の美女という物語のオーロラに迫る危機を暗示してそれでも悪者(カラボス)をはねかえし生き抜く強さを妖精たちが授けているんだろうと解釈してそれを振付に落とし込みました。
実際に、6人の妖精たちには、「勇気の精」というキャラクターがいます。優しさ、賢さ、さらには危機と戦う強さと勇気。みなさんも大切な赤ちゃんがいたら「すくすくと成長してほしい」「品のある女の子に育ってほしい」とか、願うことがあるものですが、そういった想いを形にしてくれているのが、妖精たちなのです。
振付は結局ラストまで通すことができ、みんな頭がいっぱいいっぱいだったかと思いますが、なんとかついてきてくださり、壮大なオーケストレーションに踊りを最大限合わせることができました!
こういうのが特に感動します!
「小学校2年生の発表会を思い出して、こういうの久しぶりで、すごく感動しましたぁー」と言ってくださった方もいました。
限られた中でもできることがある!
一生の中には苦難や危機も待ち受けているであろうオーロラを守り、困難に打ち勝つ強さをも授けよう…踊りながらそういう感性も込めたいと思っていたので、最後まで進められてよかった〜!
難易度が高いので入れてもいいものか迷ったテクニックがありました。
「ランベルセ」です。アチチュードになり片足で着地する動きで、初級クラスには普通入れないものです。
でも、リピーターさん方と何作品も作ってきながら「チャレンジ精神」の大切さも感じている今日この頃。
「候補が2つあるんですけど、どちらがいいですか?」と聞きました。
みなさんの希望から難易度高いほうを採用することに。
(迷ったときは、その場でアンケートしちゃうのが私スタイル。笑)
みんな今日はやる気だな、と。
そうと決まればやるのみ!(笑)
そのあとのみなさんの意志が強く輝いていく(^_^)
ランベルセは、良い機会なのでまたレッスンで取り上げたいと思います!
そういえば、人生のいろんな場面で迷ったときも、結局大変でもチャレンジングな方を選んだりするもんだなぁ…と思いながらスタジオを後にしました。
作品づくりはみんなの想いや感性が結集して、ゼロから創り上げていくワクワク感が最高にエキサイティング!
また2回目もやりましょうね〜♪次こそ!という方、待っててください〜(^_^)