バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

振付とリズム感を同時に覚える

昨日のアンケートでいろいろな質問が集まっていました。ありがとうございます。まだこれから送信しようとしている方も募集続いているのでよかったらどうぞ。

バレエの初級レベルだと振付とリズム感を同時に覚えられない人もたくさんいます。

そこで、バレエのリズム感と音楽のリズム感って違うの?と思ってしまう人もいるようですが、本来は同じものです。

バレエのレベルは、高くなるにつれてリズムに対して細かく数多く振付を入れていくもので、初級の段階ではゆっくり行うことができるように倍長くとったりすることもあります。

たとえば、三拍子の曲に対して、上級者であれば強拍と弱拍それぞれに振付を細かく入れることが増えますが、初級や幼い子どもでは振付の情報量が多すぎて付いていけません。

なので、強拍だけを意識させても踊れるような振付にしたり、1小節ごとの区切りで動きのタイミングを覚えさせたりすることもあります。

本来ならばその小さな拍も感じ取ってほしいものの、指摘すると混乱してしまうので優先順位をつけて指示する先生が多いのです。

1,2,3 2,2,3 3,2,3 4,2,3 と、動いていなければ数えられる人でも、動き始めると振付とリズムがバラバラになってしまう人も多いです。

また、「3で〇〇をする」と本人は覚えたつもりでも、強拍の3なのか、弱拍の3なのか?がわからなくなり、「どこの3だっけ??」と、混乱してしまう人が多いです(頭で理解が先行してしまう大人バレエにとても多いです)。

そのズレを認識していないケースが多々あるので、自分では何が間違っているのかわからない…とさらに悩んでしまうようです。

というように、ふつうのレッスンレベルのリズム感においても、シンプルな4拍子、3拍子程度できちんと音をつかむというのはなかなか難しい(=訓練が必要)ということです…

振付とリズム感を自分で覚えるためには、拍を体のポーズと一体化させないといけません。

頭でリズムを数えて、それから体のポーズをとるのでは、秒単位で遅れてしまいます。

個人レッスンでも感じているのは、楽器を習うなどでも音感はよくなるかもしれませんが、それでもやはり体で音を表現するには体を動かして練習しないといけないということ。頭でリズムを感じても体で表れていなければ、バレエでは(頭の中でリズムがわかっていてもわからなくても)動けていないと見なされてしまいます。

体はムーブメントなので、断片的なポーズではありません。ポーズの前後にも動きは続いています。

リズムにのるためにはその前後の流れもすべて含めてアクセントをつけていかないといけないからです。