乗鞍には古くからの山岳信仰などで祠や神社が点在しています。中でも歴史があるのが梓水神社(あずさみず)です。
建御名方神(タケミナカタノカミ)が祀られて、貴重な井波彫刻の龍、鯉などが社殿に見られます。
梓水神社は、大野川小学校・中学校の隣にあります。
梓水神の鎮座する乗鞍岳の山宮として古代建立されました。奥に続く参道は、どの季節に訪れても厳かな雰囲気と自然美に溢れ、地元民のお散歩コースとしても愛されています。93段の階段を上ると、素晴らしい彫刻を有する拝殿が迎えてくれます。
参道を歩いていくと、祝殿(ゆわいでん)が並んでおり、小川が流れていました。
93段の階段をのぼると、社殿に着きました!
鏡が正面にあり、紅梁や脇障子に立派な彫刻に囲まれています。
鳥と花
鷹?と松ぼっくり
獅子?
龍があり、その奥には…
鯉の滝登り! 竜門を登ると龍になると言われる、勢いのよいことの例えのあれでしょうか!なんだか縁起がよい気になります♪
手の込んでいる立派な彫刻でした。
地元で大切にされてきた古い神社で、どうやら
梓水神社は、古くから山岳信仰のよりどころとして大切にされてきました。”梓(あずさ)”とは、カバノキ科の「ミズメ」という木で、”梓弓”という弓を作って朝廷に献上していたことから、この名が付きました。
参道の途中には、この地域独特の「地組(じぐみ)」という血縁的な集まりにより祀られた「祝殿(ゆわいでん)」が見られます。
階段を上った奥にある本殿は明治8年に建て替えられ、手前の拝殿は昭和18年に新築されました。拝殿の紅梁や脇障子には、見事な彫刻が施されていますので、是非ご覧ください。
なかなか歴史ある神社らしいのですが、観光センターのある中心部からは少し離れているので、車やバスで下車しないと行けないため、気付きにくいところかもしれません。
どうやら平安時代から存在していた由緒ある梓水神社だったようで、もしかすると「日本三大実録」に記されている「梓川神社」だったのか?資料が残っていないため、確信まではわからないそうなのですが、「梓川の源流である乗鞍のこの地にある梓水神社は、奥社か前宮かだったのではないか??」という見立てが強いそうです。
信濃川の源流の1つとされている乗鞍高原は、分水嶺としての 土地なので、この「水の神様」=「瀬織津姫(セオリツヒメ)」が乗鞍龍神伝説 の龍神様の正体では?!という説もあります。
↑詳しくはスプリングバンクさんのブログもご覧くださいね。
そこまで古い時代から、都からも遠い長野のこの奥地に神様を祀っていたというのは、神秘的ですよね…!
サクッと立ち寄れて、子どもたちも虫やカエルなどの生き物を見つけて歩けるコースでした。
茂みに囲まれているので、熊鈴を持っていきましょう。
みなさんもぜひお参りしてみてください。