バレエ衣装の背中には、ホックという金具と、ループという糸を縫い止めたものをひっかけて、自分のバスト・ウエスト・ヒップに合わせたサイズを整えています。
既にあるループではサイズが合わないとき、衣装合わせをして、自分の体にフィットするように直していきます。
ループの縫い付けは、バレエ教室によって、先生がやってくださることもありますが、自分で裁縫してサイズ調整をしなければならないことも多いです。お母様がやる場合も、生徒自身が自分でやる場合にも、初めはやり方が分からないもの。そこで、ループの作り方を動画で解説しました!
ループ(ムシ)の動画
糸の選び方
糸は綿の手縫い糸を使っています。色は布に合わせて白なら白、黒なら黒を合わせて選びましょう。私は自分の経験上、ほつれやすい(切れやすい)糸をできるだけ避けて、普通の太さ〜やや太口くらいの糸で丈夫なものを使っています。普通に見えても、使っているうちに切れやすい糸もありますが、そういったものは本番のトウシューズやチュチュのループには使わないようにしましょう!(当日万一取れてしまうと慌ててしまいます。)
ループの縫い方
2本どりした針で、2〜3周ループの土台を縫います。ホックの金具の大きさに合わせて、写真のように上下上下に針を差し込んでおきます。
布の表を上にして持ち、ループの土台になった輪っか状の糸の隙間に針を通します。このとき、布には針を刺さないようにくぐるらせるようにしましょう。(布に刺してしまうと、ホックが入らないようになってしまいます)
針の先端の裏側(自分から見て奥)に糸の根元を引っ掛けます。まつり縫いのように糸をかけるイメージです。
糸をかけたまま、針を引き抜いていきます。すると、結び目ができます。
このようにして、ループの端まで結び目を連結させていきます。
綺麗に同じ向きにできると、このように丈夫なループになります。
最後はループの土台の根元に差し込んで、玉留めをして完成です。
裏面に返して玉留めをしているところです。
表はこんな感じ!
このようにして、チュチュで縦に4〜5個ついているホックをひとつずつサイズ調整していきます。
実際のやり方は動画も参考にしてみてくださいね。
衣装はサイズ合わせも大事で、本番にホックが外れてしまったらタイヘンです。初めて縫うときには、ハギレで練習してトライしてみてくださいね。
レンタル品は自分で調整してよいか確認を
衣装には、レンタル品を使うケースもよくあります。自分のものでは無い場合、お教室や衣装会社から借りていることがほとんどです。ルール外で勝手に縫い付けたり、衣装を破損することが無いように、お教室の先生の指示を確認しましょうね。