「バレエのような美しい姿勢を作るにはどうすればいいの?」というご質問をたくさんいただきますので、姿勢の作り方についてまとめてみました。
バレエヨガ的な視点で、体を健康に保ちつつしなやかで美しい姿勢を保つための理想の姿勢の作り方です。難しく思われるかもしれませんが、レッスンではこうした姿勢をご自分でつかむことができるようにお伝えしています。
姿勢のアライメント:体のパーツの配置を整えること
「アライメント」とは、体のパーツの配置を整えることです。
皆さんも、姿勢のチェックをしてみてください。
これらのパーツが縦に長く並ぶ感覚をつかんでみましょう。
頭頂
耳たぶ
肩峰(難しく考えなくとも、肩の角っこにある硬いところと思えば大丈夫です)
股関節・大転子(太ももの骨の上部で手で触れる角っこあたり)
膝のお皿(膝が曲がって飛び出ないように)
くるぶしの少し前・土踏まずの上あたり
これらが並んでいれば、縦の方向ではアライメントが整っています。
骨盤の傾きは、図のように、「上前腸骨棘」と「恥骨」が縦に並んでいると理想的な角度です。
骨盤が前傾・後傾してしまう方は、ひとつの参考にしてみてください。
鏡を見なくてもできるように!
いちいち鏡などでチェックしなくても、ご自分でここのアライメントに戻れるようになることが、姿勢を作る上では大前提となります。
バレエダンサーは鏡もない照明の強い舞台の上でもブレないように、意識を強く鍛えているのです。
壁に背中をあてて姿勢を直すだけでは足りない理由
よく、壁に背中をあてて姿勢を正すことは皆さんもやったことがあるのではないでしょうか。
とりあえず直すだけなら、それでいいかもしれませんが、それだけでは姿勢は一瞬で崩れます。
なぜか。
それは、軸が生まれないからです。
つまり、姿勢の強度が生まれません。
皆さんも壁にあてがってみるとお分かりだと思いますが、壁では姿勢を固定させているだけです。
なので、動きだしたら崩れてしまいます。
姿勢は、固定させるものではありません。
動き・変化のある中で「バランス」をとるものです。
そのバランスを保つには、綱引きのように「引っ張り合う」ことが必要です。
だから、「長く伸びるイメージ」が必要になります。
理想の姿勢で大切なのは「長く伸びるイメージ」
アライメントを縦に並べたとしても、それだけで終わりではありません。
綱引きであれば、赤組と白組が両方向から引っ張ることで、綱がピンと張って力強くなりますね。
人の姿勢も同じように、引っ張り合う力が釣り合えば、姿勢の軸が強くなり、しなやかな強さが生まれます。
具体的な例には、上の図のようになります。
首の後ろ側を伸ばして、頭頂で空を感じる
デコルテは左右に広くする
胸だけでなく、背中も使って深呼吸する
ウエストは細く、高い位置にキープする
上半身全体を、体幹・おしりで引き上げる
太ももの外側で立つと筋肉が太くなるので、太ももの内側に体重を集めてインナーマッスルを働かせる
足の裏・5本指全体で大地をとらえる
こちらは基本的なものをピックアップしましたが、多くの人に共通しているエッセンスです。
レッスンや講座では、より体の個人差・特徴・クセに合わせてアドバイスをしています。
ぜひ皆さんも姿勢の作り方の参考にしてみてくださいね。
次回のレッスン予定:
ストレッチ入門講座 4月16日(土)
http://blog.coruri.info/entry/stretch_lesson/20160416
バレエヨガビューティーレッスン 4月29日(祝)
http://blog.coruri.info/entry/ballet_yoga_beauty_lesson/20160429