バレエをエレガントにさせている背景には、いろんな細かいルールが支えています。
「えっ、そこまで角度を気にしてるの?」
と思うほど、絶妙な体の関節の角度でアーチをえがいたり、
群舞の列の並び方は、かなり厳格にラインを揃えるし、
音の使い方を、まるで楽器を演奏するかのようにこだわったりします。
バレエに初めて触れる(踊ってみる)人にとっては、そこが面白くもあり、難しいことですね❤︎
美しさのルールは、
「美は細部に宿る」
という言葉が、本当にふさわしくあてはまります。
そのルールを、
「あ〜、めんどうだなぁ」と思うか、「どんどん変わる!愉しい!」と思えるかは自分の器次第なのです。
そうしたこだわりというのは、プロフェッショナルな仕事をする人たちのこだわりに似ています。
メイクアップアーティストが、素人には出せないテクニックを駆使したり、
パン職人が、美味しいパンを作るために酵母や生地やオーブンにこだわったり、
街中を飾る大きなポスターの写真を作成するために、カメラマンが入念に構成してライティングしてシャッターを切ったり、
そういったプロフェッショナルな技も、ひとつひとつに意味があります。
そういうのを真似するのって、面白かったりしませんか。
そうしたテクニックを取り入れることで、グンと良くなるから。
私も、よく和食の老舗料理長さんの調理テクをマネしたり、ファッションスタイリストさんの小物使いからヒントを得て取り入れるのが好きです。
バレエも同じです。
バレエのルールを取り入れることで、あなたの体の使い方が、格段に上がるのです。
それを、めんどうだなと思っていたら、いつまでも受け止めることはできませんが…
受け止められる器は、自分が変わることで、器の大きさも形も変わってより良いものを受け止められるようになります。
浅い表面的な理解をするだけにとどまらず、
あなたのペースでいいので、ゆっくりと、赤ワインのように熟成するつもりで、どんどん深めてみましょう。
せっかくなのですから、最高の時間と学びを受け取るためにも、
自分の中に最高の器を持っておく。
バレエにも、それ以外にも、生きてくるはずです。