この雑誌、見たことある方はいらっしゃいますでしょうか。
これは、私にとっては小学校低学年のときから数えきれないほど開き続けてきた一冊です。
ダンスマガジンというバレエの専門雑誌で、1993年に発行の別冊のもの。
憧れのバレリーナがいっぱい。
この表紙を見るだけで、なんだか体の細胞がきゅーっと覚醒します(笑)
最近は実家にしまいこんであったのですが、持ち帰ってきました。
日本だけでなく海外のバレリーナ・ダンサーたちもたくさん載っていて、作品のあらすじ紹介、振付家、バレエテクニック入門、読み物的なコラムなどが網羅されています。
往年のバレリーナたちの中にはすでに引退したり逝去された人もいて、ちょっと切なくもあります。
20年以上前のことになりますからね…
今では、この時代を網羅したものが新たに出版されていると思いますが、
それでもやはりこの古い雑誌の濃い時代は、憧れと思い入れもあって、とても重みを感じます♡
日本のバレエはヨーロッパなどに比べてまだ歴史が浅いわけですが、戦後に国内にバレエ団がいくつも立ち上がって、それぞれにスター的なダンサーをかかえ、海外にもひけをとらない勢いで活躍する方々が増えた時代のようにも思います。
こういう芸術とか文化と言われるものが好きなのは、やっぱり時代を経ても変わらない良さがあるから。
価値があるものって、時代を経ても新鮮なのですよね。
情報は鮮度が大事だ、と情報化社会では言われ、ニュースなどはもちろんそうですが、ここではそういう鮮度ではなくて。
20年以上経ったページを開いても、本質は変わらない。
バレエの価値は変わっていないし、素晴らしいダンサーのストーリーは伝説になっていく。
過去の逸話も、それが次の時代を生きる人にとっては価値になることもある。
ヌレエフはこんなエピソードがあったんだ、とか、巨匠といわれる大先生はこう言っていたんだ…とか、そういうひとつひとつが参考になったり今の時代を客観視する手がかりになったり。
そうやって人から人へ受け継いでいく営みが、なんというか、ダイナミズムを感じるのです…(熱く語りすぎました。笑)
バレエの楽しみは、踊るだけではありません。
たくさんのバレリーナの踊りを観たり、バレエの歴史を感じたり、舞台の裏側を知ったり、バレエに関するいろんなエピソードを知ることでも、楽しみはいっぱいあります。
好きなものを通して、自分の視野が広がっていくのはとても楽しいことです。
ぜひみなさんもバレエがお好きなのでしたら、バレエにまつわるいろんなことにも興味をもって好奇心を広げてみてください。
10年、20年…長い年月が経っても、良いものは価値を気づかせてくれるはずです。
↑今は改訂版が出てるようですね。ちょっと気になる…