目を閉じて、呼吸を感じてみよう。
まぶたを閉じると、いつも見ているものが見えなくなる。
携帯電話、テレビ、パソコン…ついつい見てしまうものから意識を切り離してみる。
ふう、と気持ちを切り替えるのだ。
外に向かっていた意識を内に集めてみよう。
いつもよりも、ゆったりと、呼吸をひとつひとつ感じてみよう。
植物に水やりをするように、わたしたちの心も、乾かないように栄養を与えて潤いを満たしてあげたいもの。
わたしたちの意識は常にいろんな対象を求めては思考をめぐらせている。
やらないといけないこと。
気がかりなこと。
モヤモヤすること。
スッキリさせたいこと。
わたしたちの意識が向くと、頭が働くと同時に、目も働かせている。
頭が疲れているときは、たいてい目も疲れている。
頭を休めたいときは、目を閉じてみよう。
寝ているとき以外に目を閉じることがないという人は、目を閉じて静かに落ち着くようにすることも、心の練習になる。
何もしていないようで、実は心に向き合う練習なのだ。
瞑想が続けられない人は、良い姿勢を保ちながら、深呼吸をすること。
これだけのことに、細部までを感じて深めてみる。
目を閉じてみれば、いかに自分が普段どんなことに気をとられているかが見えてくる。