バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

トウシューズのすべり止めのレザー

トウシューズのレザーのすべり止めは、つま先の先端に貼ります。

左が貼ってあるもの、右が貼ってないもの。うすいグレーのようなシートがすべり止めです。

サテンの生地は見た目とても綺麗ですが、床にあたると滑りやすいものです。

松ヤニをつけて滑らないようにすることもありますが、スタジオ環境によっては松ヤニ禁止のこともありますので、その場合に有効です。プレ・ポアントレッスンでも、このすべり止めを貼ってください。

バレエ用品店で、トウシューズと一緒に売られていることが多いです。(チャコット、シルビア、ミルバなど各店舗にあります)

すべり止め自体は100円ぐらい。接着剤も一緒に買えることがほとんどです。こちらも100〜200円台くらいです。

貼る前には、シューズのプラットフォーム(つま先の先端の楕円形)の大きさと、靴底の革までの長さにあわせて、ハサミでカットします。

ぴったりしたサイズにカットして、このように貼ります。

接着剤は、しっかりと乾いてから貼り付けるのがポイントです。乾ききる前に貼ってしまうと、よれてしまったり、面が荒れてしまうことがあります。

すべり止めのためには、刺繍をすることもありますが、初心者の方にはレザーのほうが安心です。刺繍の仕方と床との相性によっては、かえってすべってしまったり、糸の選び方でも変化してしまいます。

すべり止めをつけずにレッスンしている方で、よく見受けられるのがプラットフォームが滑ってしまって、もともとまっすぐに面を立てていないのにさらに傾いてしまうような人です。

初心者のうちは、面が床にぴたっと全面着くまで甲を伸ばさなければなりません。

実は、トウシューズには手作りのものが多く、若干の個体差もあります。同じ型番・サイズであったとしても、面の形状や角度も、まったく同じではないことがあります。

そういったブレもわからずただ立ってしまっていると、プラットフォームを感じることなく立ってしまう大人バレリーナの方がよくいらっしゃいます。

そのようにぐらつくのであれば、少しでもまずはプラットフォームと床の接地面のブレをなくすようにすべり止めをするとよいです。

松ヤニは床で滑らないためのものですが、リノリウムの床には使わない、とするスタジオもあります。また、バレエ以外のダンスもあるスタジオだと、松ヤニを使用してしまうと床材が痛むため、禁止になっていることもあります。

そういった床の環境もよく知った上で、ある程度どんな床でも安定感を増すためにはすべり止めを貼るのがベターです。