乗鞍高原でリモートワークをするため、1週間滞在しに来ました。都会の人混みから離れて、お宿を再開しているプチホテルアルムさんへ。そして、原生林の中でバレエ写真を撮ってみようか、という話を夫と軽くしていたのですが、早速撮影してみたのがこちらです。
カメラマンは夫の堀口祐樹です。
SNSにアップしただけでしたが、思いのほか、乗鞍のお友達のみなさんにも「あれ、見たよ〜!」と声をかけていただいたので、とてもうれしかったです。
妖精(シルフィード)のようなイメージで撮影しました。
撮影の裏話を書いてみます。
森の中に入っていくと、今の季節に見られる不思議な透明の美しい草「銀竜草」が、ぽこぽこと姿を現していました。夫は撮影するにあたり、そのイメージが頭にあったそうです。
腐生植物という不思議な生き物です。花を咲かせて白く透き通った色をして、キラキラとしています。日が経つにつれて色が変わり、小さくなって姿を消していきます。
銀竜草については過去のブログでも書いたことがあります。
乗鞍のお友達の小学生さんが一緒にお手伝いにきてくださり、荷物持ちをしてもらいながら、いそぎで30分くらいで撮りました。何度も来ているロケーションでしたので、ロケハンなしでいきなり場所を探して撮ってみましたが「やはり原生林はいい森だ」としみじみ実感しました。
乗鞍高原は、乗鞍岳(周辺山々の総称)という、剣ヶ峰(最高峰3026m)をはじめとした山岳の麓で、車で走って数キロ圏内でも森や林の環境が変わるのが特徴です。
原生林の小径(こみち)という散策道は、特に深い森でもののけ姫のようなスポット。古木が倒れて苔むしていたり、どんぐりの実から新しい生命が芽を出していたり、銀竜草のような珍しい植物が生息していたりします。
土は、木くずや落ち葉が積み重なって腐葉土となっていてやわらかいです。雨上がりは特に甘い針葉樹の樹液の香りがします。
そんな森にトウシューズでバレエの姿で行くとは、初めての経験でした。しかもタイツなしで、素肌です。果たして大丈夫なんだろうか…とドキドキ。
虫除けスプレーをしっかりかけて、レオタードを着ておき、その上から上着とズボンを着ておいて、現地でさっと着替え。
土がでこぼこしていて柔らかいところで靴を脱ぎ、片足立ちバランスをしながら、トウシューズを履きました。
そして、いざ撮影し始めると、カメラマンのアングル探しと、バレリーナのポーズの調整の繰り返し。
そもそもトウシューズは硬いフローリング(あるいはリノリウムの床材)の上に立つようにできています。土で沈んでいったり、傾いていたり、湿っていたり、枝の上で歩くためには一切考えられていません(笑)。ましてや、サテンの光沢の布です(笑)
今回の撮影(数日間撮影しました)で履きつぶしてもいいや、という気持ちで使いました。
原生林の土に関しては、予想以上に土の上にナラの木やどんぐりの木などのウッドチップなどが体積していたので、どろんこになりにくく、岩も少ない場所があったので、調整はまあまあしやすかったです。
ほかにもいろんなスポットで撮影してみたので、SNSで載せてみたり、このブログでも裏話をご紹介したいと思います。
この原生林の小径は、休暇村の裏にあり、初心者の方も散策しやすいです。牛留池という散策スポットもありますので、ぜひ遊びに行ってみてください。
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