パリに滞在したとき、わずかな期間でしたが印象に残ったことがあります。
それは、パリの「ロマンティックな空気」です。
Amour 愛の街としても有名なパリですが、自分自身訪れてみて、「ロマンティック」という言葉が浮かびます。
それは恋愛の意味だけでなく、その人の好きなものや、個性のありかたも含めた「ロマン」のことです。芸術や、美学や、物に対する愛情もふくめて…。
そもそも日本人にとって、ロマンティックという単語は気恥ずかしく感じられることも多いですよね。
愛という単語もそうだと思います。
例えば「ロマンを語る」というフレーズを聞いたときに、ちょっとうわずったような、恥ずかしく浮いた感覚がする方もいると思います。
でも、個性を大事に生きようとするとき、個性とは人生で大切にするもので構成されます。
音楽が好きな人なら、No Music No Life.
バレエが好きな人なら、バレエをいつでも踊っていたい。
ヨガが好きな人は、生き方もヨギーニ(ヨガをする女性のこと)。
車が好きな人は、手入れしたり磨いていく楽しみまで生活の一部になります。
あるいは、考え方や趣味嗜好、時には偏愛なこともひっくるめて、人の個性であり、人の世界観になります。
そうしたものをお洒落に表現するのが上手い街だなぁと思いました。
また、好きなものや愛するもの・ひと・世界のことを表現したり、それを人にも分かち合うことが上手な国民性を感じました。
良いものは自分の意見で良いと断言でき、それを人に楽しませるゆとりまである…そんな空気を感じました。
愛を形にするのが上手いので、それがデザインやコーディネートなどのセンスにも光っているのだろうなぁと思いながら大いに刺激を得ました。
それを経て思ったことは、「自分の好きという気持ちや、愛を込めたいという気持ちに嘘をつかずに生かしたい」ということです。
つまり、自分の中にあるロマンティックな部分を、殺さずにしっかり抱きしめて生きていたいなということです。
愛を形にしたり、好きなもので世界観を埋め尽くすようなところを、シャイになりすぎないで何らかの形にしていると、誰かの癒しや救いになることもあります。
他人に迷惑をかけないことで、多少周りの人と好きなものが違ったりしても、堂々としていいことって日本人にはたくさんあるような気がしています。
暮らしのスタイルには、趣味や好みだけでなく、思考回路までにじみ出てくるので、興味深いですね。
パリは憧れでしたので、実際に訪れて大好きな街になりました。ずっと思いをはせています。