バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

オンラインと対面 ゼロイチで切り捨てるのではなく賢く付き合う

f:id:coruri:20200925224522j:plain

このところレッスンの募集お知らせが続いてしまいましたが、この秋はzoomを本格的にスタートさせ、リアルレッスンの再開準備が進行中で、ヨガ・リトリートも並行して開催をしています。

オンライン、どうなの?と興味を持っている方々も多いと思います。

私がどんな気持ちでオンラインを進めようと思ったのか、何が大変か、何に未来を見出しているかを素直に書いてみます。

まず、オンラインをここまで研究しようと思ったのは、大学時代も情報系の学科にいたので、バレエ界の人間なりに、現代のツールを活かし切りたいという気持ちが湧いたからです。

私が所属していた情報系学問の世界と、バレエの世界は、考え方が大きく違う点が多々あります。

芸術の分野では、どちらかというと「オンラインはだめ」「リアルでしか価値がない」とも思われがちでした。みなさんも劇場文化というと、そんなイメージがあるのではないでしょうか。コロナ禍の今は、対策としてオンラインが推奨されたため、多少薄まった印象を感じています。

でも、そもそも感情的に好き嫌いで切り捨てるのは、なんだか違うなと思ったのです。

それよりも、この大きな社会変化を目の当たりにして、テクノロジーの進化と人間の付き合い方を考える時代の節目なのだと考えました。

YouTubeライブ配信をしたのも、そんな思いが駆け巡ったからこそ、オンラインでできることを挑戦しようと実行していました。

例え人工知能がいくら進化したとしても、人間がどう使うか・人間にしかできないことは何か・どのような心理で向き合うか、そういったところが問われます。オンラインの活用も、「昔はできなかったこと」が「できるようになる」ところで非常に似た側面を持っています。

ライブスイッチングオンラインレッスンが軌道に乗るまでは、予想以上に機材と配信テクニックの覚えることが多く、機材も一つ買っては相性が合わないものを買い換える・買い足す・試すの繰り返しだったもので、なかなか頻繁に行えるようになるまで気持ちが落ち着きませんでした…。

YouTubeもなかなか手強いSNSですが、Zoomでのライブスイッチングによる本格的な生配信というのは、正直もっと大変でした。(だいぶ慣れましたが)

zoom飲み会する程度ならばお手軽でいいものの、オンライン生配信のバレエレッスンとはなかなかハードルが高い壁がたくさんあります。それを一つ一つ解消してきました。音楽やマイクひとつとっても、どれでも良いわけではありません。

おかげさまでノウハウが溜まり、生配信だけでなく、動画編集にも活用できるものが増えました。

世のオンライン活用は、コロナ禍が終息してもますます発展していくだろうと思います。

舞台芸術さえもオンライン配信が増えており、もちろん生の臨場感も大切ですが、一方でオンラインによる利便性の恩恵を受けている人も多くいるはずです。例えばイギリスに行かなくてもロイヤルバレエの舞台を見られる、なども同様です。文化の発展には、携わる人の数が多いことも大切な点と考えれば、現地で見られる人だけでなく遠隔地の人々も体験を共有できるのは重要なことです。

毎年デジタルツールは進化し続けており、ユーザーの体験も10年前などと比べれば雲泥の差に豊かになっています。

私が大学生だったころは、ちょうどiPod nanoが登場したころで、ノートパソコンはiBookでした。iPhoneの初期がまもなく登場しましたが、始めスマホを使おうとする人は周りに少なく、ただぽりさんは使い始めていたのを鮮明に覚えています。私もふくめて周りの友人たちも興味津々ながら、まだ折りたたみ式のガラケーでした。

自分の顔をインターネットにのせることはほとんどなく、実名を載せるのも今よりもはばかられていましたが、mixiが浸透し、その後Facebookブームで時代は大きく変わりました。自撮りも当たり前、実名で登録することも増え、ビデオを撮るのもスマホで簡単にできるようになりました。「自撮り棒」も一般化しました。

デジタルツールが進化すると、私たちの生活も変わります。

オンライン生配信も今は映像と通話で行っていますが、また何年かすると今では信じられないようなコミュニケーションがとれるようになっているかもしれません。

信じられない進化といえば、3Dプリントだなんてとうの未来と思っていたものが、だんだん近い形が実用化され始めていますよね。

だからこそ感じるのは、オンラインと対面を別個にゼロイチで考えないで、両方の良さと相性を考えながら付き合っていくほうが豊かに生きられるのではないかということです。

私としては、コロナ禍が終わったとしてもオンラインレッスンの形態は継続させるつもりです。

日本全国、海外からもご受講してくださる方々がいらっしゃるのは、貴重でありがたいことです。

私自身もオンラインで学べる講座を各地で積極的に活用したいとも考えています。

もちろんリアルの大切さも忘れてはなりません。直接会ってしか分からないこともたくさんあります。現場で一緒にいることの価値も舞台芸術を愛するからこそしみじみ感じています。

ただ、オンラインの特性を活かしきることなく可能性を捨てるのは、とてももったいないことだと考えています。

ITは技術を理解せずに有用な物を切り捨てられることもよくあります。ツールの使い方を間違えて配信されているオンラインイベントも見たことがあるので(ビデオを流すべきでないシステムで配信してガタガタに止まってしまうなど)、歯がゆい思いがします。

そして、参加者の心理というのも今後さらに変化していくことでしょう。例えば、オンラインごしに自分の姿が映るというのも、まだハードルが高い人もいるかもしれませんが、時代とともにまた変遷していくと考えられます。

私自身も去年にはまったく考えていなかったオンラインレッスン活用を開拓していますが、情報系の学問的にも人間の情報の受け取り方、心理的な作用、学びの効果など含めて、とても興味深い事象だなぁと感じています。

配信ノウハウについてもまた順次シェアしていきたいとと思いますので、同じ思いを抱えている方は、新しい時代にぜひ一緒に前進していきましょう!