バレエでは、回転のピルエットやピケターンで首をつけることがよくありますが、傾いてしまいやすい人はいませんか?
回転でなくとも、静止した状態で首をまっすぐ横に向けることはできるでしょうか?肩こり・首こりがあると、動きが鈍ってしまっている方もいるかもしれません。
顔を横に向けるとき、どうやって首を横に回したら倒れないでまっすぐに意識しやすくなるでしょうか?
そのためには、首・頭が水平に動くメカニズムを知っておきましょう。
首の頚椎のトップにある環軸関節が水平に動かす
首の骨は、頚椎といって頭蓋骨から12個の骨が縦にブロックのように積み重なっています。
私たちが顔・頭蓋骨を横に向けることができるのは、「環軸関節」という構造があるからです。
(ラフなイラストなので参考程度にみてくださいね)
図のように、頚椎の1番目は「環椎」といって、輪っかのような形をしています。上には、頭蓋骨がつながっています。
その下にある2番目は、「軸椎」といって、上に縦の突起が付いています。(オレンジの部分)
その突起が、環椎の輪っかの中に入るようにつながっていて、その2つの骨の関節を「環軸関節」といい、水平にくるくる回るような構造をしています。
だから、私たちの顔・頭は、横方向に水平に動かすことができるのです。
頚椎の水平に動かす可動域は、環椎と軸椎の環軸関節の部分でほとんどを動かしています。
首を傾けてしまう人は、環椎と軸椎よりも下の頚椎で顔を横につけようとしてしまい、傾きやすいという現象があります。
顔を横にするときは頚椎の高い位置で動かす意識を
顔や頭を横につけるときは、頚椎の1番上と2番目あたりから水平に動かすように心がけると、首が傾きにくくなります。
その位置がわからない人は、頭を後ろに倒したときに、頭蓋骨と首のつけねが少し凹むあたりの位置をイメージしてみてください。(手で触るとわかりやすいでしょう)
意外と、高い位置にあります。
ほとんど口の高さである人がほとんどです。
首というのは、その位置からついています。
よく、「あごから下が首かな?」と思っている人も多いですが、実はもっと上から首なのだということも、頭に入れておきましょう。
解説している動画はこちら↓