ダイエット、運動不足解消、肩こり対策・・・など、さまざまな理由でヨガに興味をもつことは素敵なことだと思います。
一方で、ヨガの本来の目的は何でしょうか。 聞いたことはありますか。
それは、心静かに座ることです。
・・・座ること?と、意外に思われるかもしれません。
ヨガのイメージで、瞑想している姿を見たことはありませんか。
実は、ヨガはより良く生きるため、
到達したい境地へのステップ・段階がいくつもあります。
ヨガのポーズを行ったり、呼吸法を行うのは段階の一つに過ぎず、
日常生活で「知足」「非暴力」といった心の実践をしたうえで、
やがて、精神を集中させて、落ち着いて瞑想できるような自分を作り上げていきます。
瞑想をするには、精神が落ち着いていなければ集中できません。
不安なことや、心配だったことや、がっかりした事などで気持ちが落ち込んでいると、そのことばかり気になってしまうはずです。
また、体の調子が悪かったり、肩がこっていたり、腰痛になっていたりすると、長く座り続けることができません。
また、呼吸も自然に深く穏やかでいなければ、瞑想に集中し続けることができないはずです。
たとえば、花粉症などの時期、呼吸がしにくくて頭が痛くなる方も多いでしょう。呼吸は、体と心に密接に関わっているのです。
話を戻すと、ヨガの目的は、瞑想に集中できる自分自身を作り上げることです。
ヨガのポーズを行うと、体が軽くなります。 呼吸法を行うと、心まで落ち着きます。
そうすると、体は余分な筋肉疲労やストレスから解放されて、頭もすっきりしてきます。
そんな自分自身を作り上げることができれば、自然に瞑想にも集中しやすいはずなのです。
京都の勝林寺で開催する坐禅とヨガのコラボワークショップも、そんな想いを込めて、発案された企画です。
禅とは、そもそも瞑想(ディヤーナ)という単語から派生して、「禅」という言葉が生まれたものでもあります。
体が変われば、心が変わる。 心が変われば、頭もクリアになる。
ヨガは単なる健康づくりにとどまりません。
人生の大切なことを見直したり、
長期的な視野を俯瞰したり、
物事を違う視点から見つめるようになるきっかけを見出す人が多いことは、
きっと偶然ではないことでしょう。
実際に、ヨガと坐禅を同時に体験されたい方には、こちらのワークショップをおすすめいたします。