大人とは、いつから「大人」なのでしょうか。
実は、アーユルヴェーダでは、肉体と心の成人年齢を分けて考えられています。
いったい、何歳だと思いますか。
肉体の成人は、16歳です。
身長が伸びてほぼ大人のような肉体の発達をとげていますね。
多くの方は、たしかに・・・と納得されるのではないでしょうか。
では、心はどうでしょう。
日本でも、成人年齢が20歳から18歳に引き下げるかどうかの議論がされていますが、やはり16歳で精神的に成熟しているとはなかなか見なされないものですね。
アーユルヴェーダによると、
心の成人は、30歳です。
ちょっとびっくりしませんか。読んでくださった方の中には、まだ成人じゃなかったんだ!という方もいらっしゃると思います。
そして、なんだか納得できるような気もしてきたりします。
30歳というと、論語のこうした言葉も想起されます。
子曰く、 吾れ十有五にして学に志ざす。 三十にして立つ。 四十にして惑わず。 五十にして天命を知る。 六十にして耳従う。 七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。
ここでの「立つ」とは、自分の学問をもって自立する、独立する、確立するといった意味でいわれます。
大きく捉えると、肉体と心の成熟するスピードやタイミングが違うということも、なんだかうなづけるのではないでしょうか。
20代は悩んで葛藤してもがいて当たり前で、30代になってもまだまだ心は成人を迎えたばかりなのだなぁと、悩む自分をまずは受け入れさせてくれるかもしれません。