ゆっくり時間をかけて読み込んでいる好きなバレエの歴史本があります。
ビジュアル版バレエ・ヒストリー バレエ誕生からバレエ・リュスまで
バレエの歴史がこの一冊でわかる
バレエの誕生の由来から、バレエが芸術へと認められて、現在のように世界中に広まるまでの歴史が図版つきでわかりやすいです。
バレエはどこで生まれたの?
もともと、バレエはヨーロッパの宮廷で踊られていた舞踊が始まりです。
イタリア、フランスなどが主だという説が多いようです。
当時は、王族や貴族などのたしなみであり、マナーを身につける場でもあったようです。
なので現在でもバレエはマナーや礼儀作法を学ぶ習い事としても人気がありますね。
踊るのが好きだったフランス国王ルイ14世の功績
世界史でヨーロッパ史を学ぶと、フランス革命あたりの章で必ず登場する、国王ルイ14世がいます。
ルイ14世は、バレエの歴史の中でも重要なフランス王で、自ら踊っていました。
彼が踊った役の名にちなんで「太陽王」と呼ばれるほど、踊りが好きだったようです。
王が自分から舞踊作品の中に登場して踊るなんて、なんだか愉快な気がしますよね。
それだけ、バレエという文化に対する造詣が深かったルイ14世は、年齢のせいか自分が踊らなくなった後でも、バレエを踊る人が絶えないように施したそうです。
文化は守る人がいなければ、途絶えてしまいます。
今の日本では文化への理解がなかなか見直されないような風潮がありますが、バレエの起源であるこの時代にルイ14世が文化を残してくれたことは大きな意味があるだろうと私は思います。
バレエは世界に広まっていく
貴族が自分自身で踊ることはなくなっていきますが、その代わりに、ダンサー(舞踊手)としての職業につく人がだんだんと増えていきます。
また、舞踊のたしなみを持つ貴族が各国に行き来することで、バレエの土壌がヨーロッパに広まっていきました。
今では、海外のバレエ団や国際コンクールなどを見ていると、日本のようなアジアだけでなく、オセアニア、南米、アフリカ系など本当に様々な国籍のダンサーがいます。
踊りは言葉の壁を超えて、人類みなに愛される文化なのだと思うと、小さいながらもこうしてその一員として生きていることに喜びを感じます。
バレエの歴史には、知っておきたい伝説のダンサーや、バレエ・リュスというバレエの歴史上の黄金時代があります。
こちらは、伝説のダンサー、ニジンスキー。
今回の記事には書ききれませんでしたが、ぜひこの美しい本でバレエの歴史をのぞいてみてくださいね。