年末のこの時期、疲労が体にたまりやすいですね。
最近の脳科学では、疲労は脳で感じているということが研究されています。
「疲れは脳からのサイン」と思って、受け止めてあげたいですね。
とくに脳の中でも自律神経系を司る機能が弱くなってしまうという研究があります。
血流、呼吸、消化、睡眠、体温調整など、体にとって大切な機能ばかりなので、自律神経が崩れると体のいろんな不調をきたす原因になりかねません。
私自身も過去に自律神経失調症にかかったことがあり、その働きの大切さを実感しました。
たとえば、なにかの病気になるまえでも、
風邪をひく手前とか、熱っぽいとか、だるいとか、
特にお医者さんに行くほどでもないけど、体を休めたいときってありますよね。
いわゆる「不調」とか「未病」ともいわれるもの。
そんなとき、食事や睡眠も大切ですし、さらにプラスするならば、
ストレッチも、自然治癒力を取り戻してくれるかのように回復することがあります。
ストレッチは、自律神経系の副交感神経を高めて、体の疲労回復しようとする働きを助けてくれる効果もあると研究されています。
そこで、私の実体験もふまえてなのですが、
疲労いっぱいで、「頭を休めたい・神経を休ませたい〜!」というときに、
体の声に耳をすませて、「だるいなぁ」と思うところのストレッチをしていき、
1つのストレッチをやるごとにシャバアーサナをしてみる
ことをオススメします。
シャバアーサナとは、しかばねのポーズ・お休みのポーズとも言われる、仰向けで大の字になって休む形です。
ふつうはヨガのレッスンのさいごにシャバアーサナをします。
でも、実は何回やってもいいものです。
疲労でクタクタのときは、体がエネルギーも低下していますし、敏感になっているときもあります。
そんなときは、ストレッチを1つやるごとにシャバアーサナをしてみます。
すると、ソフトに体に働きかけることができ、少ないストレッチでも体の変化を感じやすくなります。
たかがストレッチといえど、疲れているときにはストレッチだけでも結構な動きです。でも毎回シャバアーサナで休めることで、負担がソフトになります。
シャバアーサナでは、ゆっくり呼吸しながら、体のどんなところがゆるんだか・楽になったか・こわばりがとれたかを、感じるようにします。
こうした余韻のことを、ヨガでは「響き」とも言います。
響きを感じることで、ココが楽になった・伸びたというだけでなく、「マインドフルネス」も感じられて精神面も落ち着いていきます。
変な姿勢でやることのないよう、きちんと仰向けで大の字になり、しっかりと床(ヨガマットなど)を感じましょう。寒気があるときはお布団の上でも。
疲労回復のためにストレッチしたいときは、ぜひ1つのストレッチをやるごとにシャバアーサナをして、変化を細かに感じ取ってみてくださいね。