バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

踊ることでしか表現できない《わたし》がいたっていい。

バレエが大好きな人は、日常生活の自分ではない自分になる感じって、ありませんか?

私のブログの読者さんには、バレエ大好きな方々ばかりなので、うなづいてくれる人がたくさんいると思いますが(笑)。

家族、職場、学校の友達などには見せない《自分の顔》って、ありますよね。

わたしたちは、人生のなかでもいろんな役割を生きています。

時には家族のお母さんとして、奥さんとして、職場の一員として、恋人として、友人として、娘として、いろんな状況に応じての自分がいます。どれかひとつを選んで生きなくてはいけないというわけではなく、その時・その状況に適応して生きています。

そんな中でも、好きなことに取り組んでいる時の自分像もあるはずです。

きっと、バレエを楽しんでいる自分というのは、《限りなく純粋で夢中な自分》なのではないでしょうか。まるではじめてバレエ教室に連れてきてもらった3歳の女の子と同じように、うきうきしてしまうこともあるでしょうし、楽しくてスキップしたくなるような日もありますよね。

好きなことで自分自身が輝くって、素晴らしいことです。

あなたの周りにも、なにか特技をもっているお友達はいませんか。

たとえば、そのお友達が少し披露してくれたとき、ふだんの表情とは違う一面をみたことはありませんか。いつもより、かっこよかったり、輝いていたり。

あなたも、人から見たら、好きなことをしているときの姿は、同じく輝いているのです。自分ではわからなくてもいい。なかなか客観視できないものですから。

そういった輝く自分を好きになれたら、「自分にもこういう私がいるんだ」と思えて、ほかのところで多少元気がなくなることがあっても、セーフティネットができ、ちょっと生きやすくなるのではないかなと思います。

自分の心のホームに戻れるアクティビティがあると、日常生活のささいな悩みも忘れ、本来の自分らしさに戻れます。

(みなさんは、いかがですか?)

バレエを踊る時には、ふだんの自分と違っていいのです。

(実際、レッスンで「ふだんの自分」のまま小さく踊る方がいらしたら、もっと解放できるように促すほどですが。^^ )

むしろ、素の自分が例えば元気がないタイプだとしても(笑)、バレエのときには憧れる女性像になりきってしまっていいのです。すると、やがて素の自分にも染み込んでいき、なりきっていることすら忘れてしまうこともあるでしょう。

ダンスは、心身の解放です。

純粋に、情熱的に、毎日を生きることを思い出させてくれます。

踊ることでしか、見せられない表情がある。

踊ることでしか、語れない言葉がある。

踊ることでしか、紡げない音楽がある。

そんな人生、かっこいいなと思います。