バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

ヨガを美しくするとバレエも美しくなる

今日は「バレエのためのヨガクラス」でした。平日なので落ち着いてまったりと、それでいてみっちり的確にレッスンしていきました。

ヨガをやっている読者のみなさんは、ヨガのポーズを美しくできていますか?

ポーズだけでなく、その入り方や、ポーズのつなぎ方も美しくできているでしょうか。

ヨガを美しく行うって、実は奥が深いこと。

体が硬いからということもあるかもしれませんが、それ以前に、無駄な動きをしないようにしたり、姿勢をぴんと伸ばし続けること、動作足をバタンっと落とさないこと、などいろいろな観点があります。

見た目だけのようでいて、体幹も四肢も丁寧な気配りがいります。

バレエダンサーは踊り以外のストレッチも美しく行うことを求められます。

たとえバレエをしない方でも、女性も男性もヨガを美しくやろうとすることで心身に響くことがあるはずです。

シンプルなポーズだとしても、美しく行うためには、気を配ります。

バレエのように、全身のすみずみの関節に意識を向けて、集中力がいります。

たとえばバランスのポーズだからといって、単に動作足が浮いていればいいというものではありません。

しっかりと頭が空へ伸び続けるように、全身の動きをつなげていき、止めることなく繋げることが大切です。

バレエのためのヨガでなければ、そこまで気を配らなくてもいいかもしれません。ヨガの先生によっては、そこまで求めないかもしれません。

でも、私は体の安全面を配慮しながら、ポーズの目的がご自分でわかるところまで感じていただくことを大切にしています。

そこまでしないと、「ヨガなんて意味あるのかな〜?」と勘違いしてしまいやすいからです。私も昔、そうでした(笑)

ヨガのポーズは見た目がシンプルなので、だれでもパッとできそうな気がしてしまいます。

でも、ダンサー並みのヨガのポーズに整えていくためには、関節の屈伸、角度、方向、軸、などとあらゆることを配慮しなければ同じように入ることができません。

よく個人レッスンの生徒さんともお話ししている中で「バレエって、まぐれってありえないですよね(笑)」という会話になります。そう、まぐれではできない次元を、自分の手足でつかみとっていく世界なのです。ヨガも同じです。

バレエの世界からは、ヨガぐらい簡単でしょうと思われることもあります。もちろん踊りよりも運動量や反射神経は使わないかもしれません。

でも、ヨガをひとつひとつ本当に美しくやろうと思うと、油断できないことばかりです。

「そういえば、最近ヨガやっていなかったなぁ〜」という方も、「やっているけど適当になっている気がする」という方も、人に見られていなくてもヨガを美しく心がけてみてくださいね。