ささいな用事に追われて時間が過ぎてしまうとき「あ、これで一日が終わってしまった…」ということはありませんか。今日の私がまさにそうでした。
クリエイティブワークを生み出すわけでもないような雑用や家事をしつつ「非生産的な時間じゃないなぁ」とも思ってしまったりしますよね。
みなさんもきっとこういう日ありますよね。自分のやりたいことのほかに、やらなくてはいけないこと、やる必要があること、やりたくないけれど終わらせないといけないこと、などは誰しもあるので、仕方のない部分もあります。
それに対して、「心がどうとらえているか?」が大事なポイントです。
どんな行動をした一日であれ、予定通りにこなせたり、必要な用事が終わったのであれば、非生産的な時間であったにせよ、マイナスになる必要はありません。むしろ終わった、終わった、と胸をなでおろしたいものです。
反対に、もしも「これで一日終わっちゃったなあ」とがっかりした気持ちで一日をしめくくってしまうと、「できなかった」「やっていない」「だめだ」というような思いがよぎり、ネガティブな気持ちが先行しかねません。
セルフコーチングのためなら、それはできるだけ防ぎたいものです。
気分というのは意外と難しいもので、なかなかたやすくコントロールできるわけではないこともあります。
それならば、生産的なアクションをどんなことでもいいので同時にやってみるのです。
料理や家事もおもいのほか時間を費やします。手を動かしつつも、耳や頭は使えるわけなので、なにか自分のためになることを同時にしてみます。
ポッドキャスト的なお話や音楽を耳で聞いたり、それをきっかけにふだんの生活の振り返りができたりします。私のYouTubeをお料理時間にラジオのように聞いてくださっている主婦の方もいらっしゃるようなのですが、私も似たようなことをしています。
一見、雑用だけに終わりそうな時間に見えても、「この時間にひらめきをつかむかもしれない!」という思いをもつと、このあと過ごす時間の意味も変わってくるものです。
たとえば家事はあまり仕事や創作活動と関係がないように見えます。でも、もくもくと手を動かしながら、ためになる話を聞いたりするだけで、気持ちに元気が湧いてくるものです。
気持ちが「ちょっと楽しくなる」というのは、ささいなことに見えてとても大きなことです。なぜなら、気持ちがマイナスムードになっているときに、プラスに転じるからです。
プラスの度合いが小さくてもいいのです。ちょっとウキウキしてきた、その感覚を味わうだけで「次は何をしようかな♫」と好転が続いていきます。
それまでには予想もしていなかったことに「面白そう」と思えて、やる気を出すことができるようになることだってあります。
そう思うと、潜在意識は大きな影響を与えているのだとしみじみ思います。
時間を平等に与えられているとすると…
今日が「ただのつまらない一日だったなあ」となるのか。
それとも「すごく大きなことがあったわけではないけど、今日のウキウキした気分が味わえてよかったな。」という時間になるのか。
後者の方が、小さなことにも喜びを感じる余裕があるので、上向きな心がさらなる次の呼び水になりそうですよね。
逆に、マインドフルネス的にとらえるならば、他のアクションをせずに、目の前の用事や家事に集中する…心がそれでちょうどいいのならば、それだけでもいいのです。
心穏やかに抹茶を点てて、休憩してみる…。
そんなときは、ながら作業や、耳からの情報も一度停止して、目の前の「茶」に向き合いたいものです。
いずれにしても、がっかりした気持ちで時間を過ごすのではなく、すっきりとした気持ちで前向きに過ごすことが大事。
きっとみなさんも実践されていることと思いますが、やはりどんな気持ちで時間を過ごすのかによって、時間のもたらす価値も変わってきますよね。
私は一日のしめくくりにショパンを読んでいます。コロナの前、ショパンをもっと知ろうと思っていたことを思い出しました。芸術にうっとりする喜びを思い出しながら、ロマンティックな気持ちになれただけで、いいひらめきが待っていそうです。