29回目となる、7月のヨガ・リトリート in乗鞍を7月10日〜11日に開催しました。
ちょうど梅雨明け前の週末となり、晴れと雨が行ったり来たり。1日目は天気がぐらつきましたが、2日目は夏始まりたてのピカピカのお天気が広がりました!
白いテントのもとで伸び伸びとヨガレッスンを行いました。
ヨガスタジオとは違う、大地・空・風・鳥のさえずり… いろんな角度から自然とのふれあいをしながら、心と体に向き合う時間となりました。
今年はマスク生活の影響で、深呼吸しにくくなった私たちの生活ですが、標高1500mの高原の空気は「自然とは本来清らかな空気である」ということを思い出させてくれます。
ノリウツギ
ノイバラ ヨガ広場への入り口で車を降りた直後、マスク越しに甘い香りは広がりました。6月には感じなかった香り。香りの誘われる方向を見ると、やさしげな花びらが出迎えてくれました。
雨でみずみずしい大地ですが、草花だけでなく、キノコも育っていました。
春はまだ植物も若い芽ばかりで、梅雨が進むとキノコの存在を見つけやすくなる気がします。自然のリズムを感じる瞬間です。
大きなパンケーキ大のキノコも出現。直径15センチはあったでしょうか。クリームパスタなどにするとおいしいキノコなんだそうです。(翌週、バレエ・キャンプでも散策に行きましたが、もう無かったです…)
朝の呼吸法レッスンでも、清々しい空気が広がりました。
シロツメクサの目線は、遠くに乗鞍岳、隣は白樺、アルムさんのかわいい建物、と最高にファンタジーの世界!
ホタルブクロも見頃。本格的な夏が目の前に。
ここまで、いいお天気の写真ばかりに見えますが、1日目午後の外ヨガは、途中で雨が降ってしまいました。そこで、室内に移動して後半を再開しました。
雨が降り始めても「しばらくはあきらめたくない…!」という熱い思いのみなさんでしたが、室内でも気分を切り替えていただき、ありがとうございました。
夕方はフリータイム。まず温泉に浸かる方が多いです。散策して、ヨガをして。そんな後の温泉はもう格別です。
そしてお待ちかねのディナーです。体にやさしいレシピがずらりと並びました!葡萄の葉寿司、えごま豆腐、青梅のセミフレッド、木の芽味噌など、この季節ならではの食材が味わえました。
朝食もヘルシーでほっこりするガレットが登場!お野菜もみずみずしくて新鮮です。
合間や帰りのバスまでの時間に、散策を楽しんだ方々もいます。こちらは、原生林の小径にて。
名物の銀竜草(ギンリョウソウ)が見事にひらひらのシルエットを見せていました。こんなにドレスっぽい姿は初めてみました!
ゴゼンタチバナは花びらを落とした後で実の準備をしています。葉っぱが6枚だと花を咲かせるという存在感あるお花です。
シラビソの樹液の香りをクンクンと楽しみました。木の幹の表面に、透明の液がぷっくりとほんの少し出ているのを見つけられるようになります。ベトベトでなかなか落ちないので、木の枝ですくいとってにおいを観察。
上も下も見所もいっぱいでゆっくり歩きたくなってしまいます。
こんな思い出がびっしり詰まった2日間(実質24時間)は、本当にあっという間です。
帰りのバス停でのお見送りも、雨が降ったり、晴れたり、空もいそがしいお天気でした。
山の夏は短いです。7月に梅雨が明けて、9月から紅葉が少しずつ始まり、10月には紅葉のピークをむかえ霜がおりるほどの晩秋になります。
ウツボ草など色とりどりの花々が見られる春夏シーズンも、1週間ごとに季節の主役が変わります。
ヨガとマインドフルネスの大切なこと「今ここにいることを感じる」とは、乗鞍を何度も行き来する私たち自身も常に感じることであり、毎回なにか新しい発見をします。
みなさんも、身近にできることからでいいので、自然とつながる時間をもってみてください。
わたしたちもまた、自然の一部であり、大きな季節のリズムの中で生きていることを感じられるでしょう。
この翌週は、バレエ・キャンプの記念すべき第1回を開催しました。また追ってレポートしますが、梅雨明けの1週間は大自然にとって大きな変化であったように感じました(咲いている花が変わりました)。またどうぞご覧ください。
↓ヨガ・リトリートの過去のレポートです。1ヶ月ごとでも季節の違いを感じられます。