ヨガを続けていても、深め方がわからないという人が多いものです。
体に対する感性を深めて身体意識を洗練させていかなければ、体は変わっていきません。
そこで、バレエダンサーとしての視点で、体の動かし方・体幹への意識の仕方も踏まえながら、ヨガのポーズの種類ごとに深め方をご紹介していきます。
ヨガのポーズの種類
ヨガのポーズには、様々な種類がありますが、大きく分けてこのように分類できます。
立位(立つ)
座位(座る)
前屈
後屈(背中を反らせる)
バランス系(片足で立つなど)
ツイスト系(ウエストをねじるなど)
実際は、立位でありバランスをとるものがあったり、座ってねじるものがあったりしますが、ざっくりと分けるとこうなります。
ポーズの種類ごとに、気をつけたいことは違います。
立位(立って行うヨガのポーズ)
体を上下方向に引っ張る力をイメージする
立つということは、足で床を踏みしめるということです。 そして、同時に、空へ向かって背筋を伸ばすということです。
大事なことは、体を大地(下)と空(上)の上下の方向に引っ張る力を、自分の意識で作ることです。
なぜなら、わたしたち人間の体というのは、実際は何も考えなくても自然に立ててしまいます。
体の機能が二足歩行できるような構造をつくっているからです。自然のもたらした生命の構造は美しく素晴らしいものです。
でも、生きていく中で、体にも負担がかかったり、傷ついたり、支障が出てきます。
メンテナンスしていかなければ、体はやがて弱いところからきしみ始めます。
わかりやすいのが、姿勢が崩れることによる腰痛・膝の痛み・肩の痛みなどでしょう。
でも、それは食い止めることができます。
それは、自分の意識で体の使い方を変えることです。
立つポーズ全般において言えることは、足で大地を踏みしめることで、上半身を引き上げ、体幹を引き上げ、頭のてっぺん(頭頂)を空高くまで伸ばそうと意識を縦に長くつなげていくことです。*1
ただ、まっすぐに立つ「山のポーズ」*2でさえも、足の裏全体で大地を感じて脚を地中深くまで突き刺すようにし、背骨のアーチを長く伸ばしながら、頭のてっぺんで空を感じ続けます。
(※山のポーズとは?)
ターダ Tada 山【ターダ・アーサナ:山のポーズ。太陽礼拝の始めの立ちポーズ。立つポーズの基本。】
ヨガ用語集 - Eri Mishina Official Blog
一瞬なら誰でもできる、それを続けること
一瞬だけ意識することは誰でもできますが、それを意識し続けることが難しいのです。意識を続けることができる人は、日常生活で意識せずとも実践していくことができます。
ヨガのどんなポーズであれ基本は立つポーズを、「本当にまっすぐ立つ」ことであり、一番シンプルで奥が深いところです。
(続く)
ヨガってどんなポーズがあるの?と気になる方は、こちらをご参考にどうぞ。