バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

乗鞍の春と、山菜と、自然のありがたみ。

乗鞍で食べる春の山菜は、とびきり美味しい。

冬の過酷さを体が覚えているからこそ、より春の訪れを実感するのかもしれない。

乗鞍の冬は、とっても長い。11月にはすっかり冬が訪れ、5月になっておおむね雪がとけていく。 真っ白に降り注ぐ銀世界は美しいが、マイナス二十度の世界はやっぱり厳しい。

私自身は冬遊びに行く程しか冬の厳しさを体験していないけれども、そこで生活する人にとっては毎日だと思うと、ゴールデンウィークになってやっと咲く桜は本当に美しく見えるんじゃないかとも思う。

山菜をいただく機会に恵まれると、特別なプレゼントの気がしてじわじわと嬉しい。

こごみ、たらの芽、ゆきのした・・・。

春の葉っぱの柔らかい食感や、独特の苦味が、
新しい季節に立ち向かう自分に、エネルギーを授けてくれる気がする。

こうした旬の野菜に出会うとき、都心のスーパーなどで野菜がいつでもすぐに手に入ることを振り返る。

もちろん、いつも種類豊富な野菜がすぐに手に入るのは、便利だし、ありがたい恩恵を受けている。

でも、本来は”いつもどんな野菜も必ず手に入る”ということはありえない。

収穫時期や量は自然の法則があるし、自然が相手だから、天候の状態や、野生動物が食べてしまうとか、予想できないことも発生してくる。

便利さに慣れてしまっていると、そんなことにも気がつかなくなっていくほど、慣れとは恐ろしいなと自分の生活から振り返る。

野菜の市場価格が高騰すると、自分の手元に入らないことだけで、頭がいっぱいになりやすい。

でも、自然は予測できなくて当たり前。
人間の思い通りにコントロールできなくて当たり前。
そんなことを思い出させてくれる。

「採れたときだけでごめんね〜」と女将さんが言いながら
山菜の天ぷらに出会えたときには、
自然の恵みに思いっきり感謝しながら噛みしめていただいている。

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Posted by coruri on 2015年5月19日

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