日常生活を振り返ってみましょう。
肩に重いカバンをかけることが多い?
肩が緊張して上がりやすい?
いつもの姿勢であごが前に出やすい?
まくらが自分の首に合っているか?
奥歯をかみしめたり、歯ぎしりしていないか?
これらの体の癖は、首や肩の筋肉を必要以上に緊張させてしまいます。
あなたの首は、前に倒れていませんか?
首こりに対するアプローチの基本は、首を正しく立てることです。
そこで「首をまっすぐに立てる意識」について掘り下げてみます。
首のつけねは、あごよりも高い
「首」と一言でいっても、首の骨(頚椎けいつい)は7個の骨が積み上がっています。
一番上にある第一頚椎は、頭の骨とつながっている部分であり、背骨のアーチが始まる点でもあります。
そこを”首のつけね”と呼ぶことにします。
首のつけねのあたりを手で触ってみましょう。
後頭部を後ろへ倒そうとすると、頭の下部分と首のつけねがくぼむ箇所があります。
”首のつけね”は、あごよりも高い位置にあることに気づきますか。
首はあごより下の部分でしか感じていない方も多いのですが、首の骨は思っている以上に長いです。
首のつけねは、このような筋肉が頭の重み(約5kg)を支えています。
緊張・ストレス・疲労にさらされると、首の姿勢がくずれて、猫背・ストレートネック・首こりなどをも引き起こしてしまいます。
首の軸をまっすぐに整える習慣をつけよう
(1)首のつけねを押しつぶさない
いま触った首のつけね(青い部分)を押しつぶさないように首を立ててみましょう。
わずか数ミリの世界ですが、頭と首のすき間を感じてみます。
ほんのわずかの動きです。
この位置の微妙な違いが、全身に影響してきます。
(2)耳と肩をはなす
さらに、”耳と肩のかどを引き離すイメージ”を持ってみましょう。
首が前に倒れていると、耳と肩の間の距離が縮みます。
わざと首を前に倒して肩をすくめて実験してみると、わかると思います。
エレガントで健康的な首は、耳と肩の間のスペースが広くなります。
まっすぐに立てた首の姿勢を、体で覚えるように心がけてみてください。