1日で何時間 座っていますか?
あなたはデスクワークをしていますか。 もし就業時間のほとんどを椅子で過ごすなら、7〜8時間、残業をしていたら10時間座っている人もいると思います。
こうした仕事中とその他の時間も含めて、1日のうち、いったいどのくらいの時間、椅子に座っているでしょうか。
睡眠時間をのぞいて、活動時間の割合を考える
ここで、1日の活動時間のうちの体の状態をこのように仮定してみます。
活動時間とは、眠っていない覚醒している時間のことを指しています。
Aさん:デスクワークの仕事をしている人で、睡眠時間7時間、フルタイム7時間勤務、電車通勤、一般的な平日の様子と仮定してみました。
からだの状態 | 時間 | イメージ |
---|---|---|
座っている | 10時間 | 就業時間・食事・テレビ視聴・移動中の座る時間も含む |
軽い動き | 6時間 | 立つ・軽い歩行・家事・コピーをとるなどの雑用 |
強度の高い運動 | 1時間 | 早歩き・階段をつかう・走るなど(※継続時間で) |
座っている時間は、仕事だけでなく、食事中やテレビの視聴時間、家族との団らんの時間も含めます。
軽い運動とは、コピーをとったり、家事でお皿洗いをしたり、軽く移動するために歩いたり、買い物をしたりといったものです。
強度の高い運動が短く思えるかもしれませんが、休憩時間は含めず、純粋に運動の継続時間と捉えてみてください。
あなたはいかがでしょうか。
さまざまな研究結果でも同様の活動量割合が指摘されていますので、Aさんのような生活をされている方はかなり多いと思います。*1
Aさんの場合、1日の活動時間をグラフにするとこのようになります。
座る時間は、1日の活動時間のうち約6割をしめています。
実は国際的に比較すると、日本人は座る時間が長すぎるということがスポーツ科学の領域でも指摘されてきています。
平日一日の総座位時間の国際比較 早稲田大学スポーツ学術院「座位行動の科学ー行動疫学の枠組みの応用」でのデータを参考に一部抜粋。詳細はリンクをご覧ください。
おそらく、日本社会の多くの人がデスクワーク従事者であることや、あらゆる業務において工業化・効率化が進んでいる社会であることを示しているかとも思われます。
今日できることからはじめよう
デスクワークが肩こりの原因になることは誰もが体でわかっていることだと思いますが、なかなか行動を起こすモチベーションが出にくいものです。
しかしながら、あらためて客観的にみつめてみると、”今日から変えられることはないだろうか?”と自分に問うことができるのではないでしょうか。
昨今は座る時間が長すぎることの健康リスクが注目され、スタンディングデスクを取り入れる人も増えてきています。
仕事での姿勢を変えられなくても、いつもより多く歩いてみたり、家での過ごし方を変えてみたり、こまめに「ながらストレッチ」を取り入れてみたり、ささいなことから変わっていきます。
こちらのブログでもさまざまなTipsを紹介していますので、ぜひ今日からできることを探してみてください。
*1:『「座り過ぎ」が健康寿命を縮める』http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/sports_150316.html