ポールドブラは、バレエの腕の動かし方です。腕の形がキレイになると、ふとした仕草も美しくなります。
バレエの基本姿勢 ポールドブラ Port de bras
バレエの基本姿勢には、1番〜5番までの足のポジション、腕のポジション(アンバー、アンナバン、アンオー、アラセゴンド)などがあります。
今回はその続き、アロンジェ、アラベスク、その他の腕の形について紹介します。
アロンジェ allongé
アロンジェは「伸ばす」ことです。
腕全体を長く見せるように伸ばします。
このとき、肩が上がってしまったり、肘を突っ張って伸ばしてしまうと、キレイに見えません。また、手首を曲げても長く見えません。
関節全体をやわらかく見せながらも、長く伸びるように心がけましょう。
アロンジェは、伸びる前に、息を吐いて、吸いながら遠くに伸びます。呼吸のタイミングを合わせることも大事な練習です。(動きと呼吸のタイミングが合わないと、動くのも大変ですし、エレガントに見えなくなってしまいます)。
アラベスク Arabesque
アラベスクは、脚を後ろにあげてキープするポーズですが、腕にもポジションがあります。
実は第1〜第4ポジションもありますが(流派によっては呼び名いろいろ)、まずはじめに覚えたいのはこの形です。
片手を前に、もう反対の手は横にします。
前の手は、顔の正面に置いて、指先が鼻の先にくるようにします。目線もその延長線上を見るようにします。
横の手は、高くなりすぎないように、低くなりすぎないように、肩から指先まで、なだらかな斜めラインを作りましょう。
まるで、雨の水が指先まで滴り落ちるような、やわらかく伸びた腕を心がけましょう。(腕が高すぎると、水が落ちていきませんね)実際に、夏場のレッスンで大量に汗をかきながら踊っていると、汗が中指の先までつたって落ちていきます。
腕のポジションは多様でも、基本は同じ
この他にも腕のポジションはたくさんあります。左右の腕の方向や高さも変わります。はじめは、すべてを覚えるのは大変ですので、レッスンの中で出てきたものを真似て練習しましょう。
どんな腕のポジションであっても、これまでに紹介してきた腕のポジション(アンバー、アンナバン、アンオー、アラセゴンド)などと基本は変わりません。
写真のように、片手がアンオーで片手がアラスゴンドになるポジションもあります。(こちらの呼び名は流派によってバラバラですが、頻繁に使う形です。)
片手ずつ方向が違っても、基本は変えないように気を付けましょう。
たとえば、首がすくんでしまったり、肩が上がってしまわないようにすることや、腕全体で丸をつくること、手首と指先までやわらかく保つことなどは変わりません。
腕をあげると肩が上がってしまうのはどうしたらいい?
肩の可動域をあげて、肩関節の柔軟性を高めることがまず大切です。
そして、さらに気を付けなくてはならないのが、腕を持ち上げるときに、肩が連動しないように習慣づけることです。
バレリーナは、二の腕を動かしても肩のラインを上げないように、耳と肩のスペースを保つように訓練しています。
ヨガレッスンなどでも散見しますが、腕をあげようとすると肩を一緒に動かしてしまう人が多くいます。
その人は「肩を動かさないと二の腕を動かせない」と体が覚えてしまっているかもしれません。肩まで動かしてしまうと、余計な動きをしていることになりますし、肩こりを悪化させる習慣になってしまいます。
直すには、鏡を見ながら、腕を持ち上げても肩のラインを変えないようにする練習をすることです。
お家の鏡で、片腕ずつ持ち上げて、耳と肩の間のスペースができているか、チェックしましょう。はじめは違和感があるかもしれませんが、慣れると肩を動かさなくても自然に腕が伸ばせる方が楽に感じてくるはずです。
腕は姿勢づくりの基本
腕をエレガントに使うことは、姿勢づくりの基本です。
なぜなら、腕は肩と背中につながっていて、呼吸と連動して動かすものだからです。
一気にマスターしていくことは難しいですが、基本のシンプルな形から、少しずつ身につけていきましょうね。
バレエの解説記事、具体的な動きの名前とやり方も順に紹介していきます。
予定
プリエ
バットマン・タンデュ
バットマン・ジュッテ
ロンデ・ジャンブ・アテール(パールテール)
フラッペ
パドブーレ など
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