バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

どんなにコンプレックスだらけに見えても、体はいつでも自分の味方である。

どんな人でも、何かしらのコンプレックスや悩みを持っている方は多いと思います。

私は、子どもの頃から外見でイヤなところがいっぱいありました。

身長が小さいことや、手足が短いと思ったり、顔も好きになれませんでしたし、筋肉が太くなったり脂肪がつきやすいことも嫌でした。

特に、バレエを習っていると周りの友達と比べてしまい、体や顔の外見で好きになれなかったのです。

だから昔は、体や顔や外見に対して「敵」のようなイメージを持っていました。

「なんで、わたしはこんな〜〜なんだろう。(ため息)」

自分の体というものをなんだか自分から切り離して見ているようなつもりになり、

「やっつけたい敵だ!」というような感覚が強かったです。

また、体調を崩すと、自分が悪い!と強く意識していたので、病気も怪我も「敵」でした。

大事な時期に病気・怪我をすると、自分を責め、体を敵のように思えてしまったのです。

みなさんは、こんなふうに自分の外見や体について、敵視するような感覚、抱いたことはありませんか。

コンプレックスは、どうしても敵のように思えてしまいがちですよね。

* * *

今の私はというと、昔の自分の姿よりも努力や行動で変えた部分もありますが、持って生まれた素材については、変わっていないです。

それでも、昔より、外見や、体や、顔や、持って生まれたすべてを、そのまま受け入れることが上手になったな〜(我ながら・笑)という自信は持っています。

そのきっかけは、うつ病で人生で最大級に心と体がバラバラに行き違いコントロール不能になるという体験をしてからです。

それまでの私は、イヤなことを呑み込み、体が欲することを頭で押さえ込んで封印し、我慢をすることは当たり前。

おおげさにいうと、体は支配するものというイメージでした。

それがいきすぎて心身とも調子が悪くなってしまったので、

「体と心がバラバラってこういうことなんだなぁ〜、苦しすぎる。。」

「ああ、これは、自分に〈キライな感情〉を向け続けたツケが回ってきたんだろうな」

と、どこからともなく悟りました。

「敵だ」「キライだ」「イヤだ」「〜であるべき」「〜でなければならない」という考え・感情が、心と体の声を封印していたのです。

それから、私は少しずつ、自分を立て直す方法を探ってきました。

そうした中で特に気づいたことは、体はいつでも自分の味方なんだという気づきでした。

コンプレックスや、キライなことがあっても、

また、病気をしたり、怪我をしたりしても

「体はいつだって、最期まで生きようとしてくれているんだ」ということに気づきました。

最期はいつ訪れるのかわからない。

何十年後かもしれないし、明日かもしれない。

そんな日常を過ごす中で、考え方や感情がどんなに否定的であっても、

少なくとも、体は、命が尽きる最期まで呼吸を続けようとしている。

食べ物をとって生きるエネルギーをとろうとしている。

何かの危険を感じたら、本能的に身を守ろうとする。

もしも病気になっても、それでも命ある限りまで生きようとしてくれているということに気づいたのです。

私には、突発的な病気で脚に障がいを持つことになった家族がいます。

昔はじめは、なんでこんなことになってしまったのだろうとショックを感じましたが、

事実を受け入れ、それでも体は前向きに生きようとエネルギーを燃やし続けてくれるんだなと感じるようになりました。

「体はいつでも味方だ」と思うことが自分自身を未来に進ませる原動力になると、気づいたのです。

体のことや自分のことを、キライだなと思うことがあると、

それらはあなたを悩ませている悪い存在のように思えるかもしれませんが、

今日この瞬間も、体はあなたの味方でいてくれているのではないかと思います。