踊り終わった直後は、全身も心もいろんな感覚が沸き起こるものです。
ほっとして笑顔になったり、間違えたことに苦笑いしたり、隣の人に話したり。
うまくできたところもあるでしょう。
なかなか思うようにできなかったところもあるでしょう。
マインドフルネスにバレエをとらえてみれば、本来、言葉にならない感情も感覚もすべて気づきとなるものです。
体温が上がって息が早くなる感覚。
足が疲れてふらつきながらも、気持ちが高揚する感覚。
まだ言葉にならないくらいでも楽しさを味わっている感覚。
やっぱり好きだなぁ、とうれしくなってくる感情。
もっと集中したら、もっと引き込まれたいなぁと思いたくなるような感情。
マインドフルに踊れる人になりましょう。
趣味として学び続けるならば、わずかなレベルの差を比較したり競争するよりも、もっと大きな心でバレエを楽しむ視点が大切です。
競争や比較はピリッと刺激になるかもしれません。でもそれはスパイス程度にとどめておくのが大人の流儀であって、それよりもベースはあくまでも自分と向き合うことなのです。
自分の心と体に沸き起こることに向き合う。
ヨガと同じ目線でバレエを見つめてみてください。
自分の心の持ちようで、同じ時間や経験から収穫できる物や質や種類が変わります。
気づきの中でも心に響いたこと、忘れたくない大切なことを、バレエ手帳にそっと書き留めていく。
そうしてバレエと自分と向き合える人は、素敵なライフスタイルだと思います。