「抱っこ紐に入れてあげられるのも、あとどのくらいかなぁ…」
そう思えば思うほど、ギュッと今をかみしめたくなる…
一歳を過ぎた子供が日々しっかり成長してくれています。人間は本来の力で立派に育っていくポテンシャルが詰まっているんだなぁ!と神秘的に思います。
つい最近までよちよち歩きだったのに、だんだん一人で歩ける距離が伸びて、スピードも早くなり、男の子らしく動き回っています。
数十メートル離れて、子供をじっと待った時のこと。何度も目があって、笑い合い、でもなかなかこちらに来ない…。そんなことは育児中よくありますね。
やがて、ママのところへひたむきにがんばりながら、軽快なテンポで歩いてきてくれた時は、ぎゅっと抱きしめる直前、私も子供も満面の笑顔で手を伸ばしました。自信を持ってできることが増えていくことが親としてもうれしいです。
成長は寂しいともよく言いますが、子供はみんな成長したくて仕方ないほどのエネルギーがほとばしっているのですから、変化をどんどん喜んであげたいです。
乗り物大好き、エレベーターやエスカレーターも大好き、自動販売機や家中の家電も大好き。ピッ!コレ!と言って指をあちこちに差します。
お外遊びも0歳から板についてきて、芝生でも丘でも砂でもどこまでも全力で歩いて、ドテッと座って自由気ままに草花と遊びます。
一歳の成長は体の出来るようになることが他人から見てもたくさんあり、手を離して歩けるようになってから器用になっていくのを毎日実感しています。
そして、大人の言葉を2文字くらいで真似し始めて、私も語りかけをするときゆっくり話すよう心がけたりもしています。
こうした喜ばしいことも、もしもママがストレスでしんどくなっていたり、余裕がなくなっていると、落ち着いて見守れなくなってしまったり、怒ってまたイライラしてしまうかもしれません。
私自身もそうならないよう、時折ひとりの時間を作らせてもらい、一日のびのびと羽を伸ばさせてもらった後は思考も感情も意志もクリアーになりました。
振り返ってみると、その前の日々は少しストレスがたまっていたり、やりたいことができないフラストレーションを感じたり、本当の心の声が何を求めているかを見失っていたような気がします。
これは決して大ごとではなくて、ごく小さなレベルでも、誰もが毎日生活しているだけでも起こり得ることです。
人間関係、家庭関係、仕事の成果、健康の状態、気分の波…
みなさんも心が落ち着かないときは、いったん立ち止まってみたり、離れてみたり、呼吸を整えたりして、心に響く小さな感動を数えていきましょう。
どんなに小さくても心に響く感動は、あなただからこそ見つかる宝物です。
モヤモヤすることを数えるよりも、一歩引いたもう一人の自分から見て、
「これって素敵じゃん♪」
「これってすごい!」
「わたしって本当はこんなに恵まれているんだな」
と思うようなことを、ついSNSやスマホで眺める雑感よりも、心の奥からズームで見つめてあげてください。
本当はどうでもいい煩悩に翻弄されるよりも、あなたの人生だから見つかる素敵な宝物が今も隠れて目の前に眠っています。
手帳にはさんだり、日記にそっと書きつけたり、家族やお友達と分かち合える喜びに変わったり、日々を彩る思い出の1ページに仕立ててあげられるのも、あなた自身です。
何を見つめて、何を感じるか。
すべてはあなた次第であり、あなたのマインドフルネスなのです。