体の軸は、あらゆるスポーツで関心を集めていますが、クラシックバレエではトウシューズで立つためにシビアな軸のコントロールをしています。
トウシューズで立つためには、体の重心移動を素早く正確に行う必要があるのです。
動画は、膝を曲げたところのプリエという形から、トウシューズのつま先立ちになる様子です。
立ち上がる一瞬の間に、体の重心を前に高く持ち上げています。
トウシューズで立つ面は、つま先の正面にある小さな丸い面積になりますので、その真上に全身を立たせなければなりません。
しかも足の縦の長さ分だけ高く立ちますので、ななめ上に持ち上げなければなりません。”足に乗っかろう”とするのではなく、”体を上から乗せる”くらいのイメージで上半身をリフトアップさせます。
トウシューズの立つ面は、大人のシューズでも、楕円形で直径4センチほど。
この小さい面に、全身の体重(約?kg)の重みがかかります。
そのために、膝を曲げて準備しているときは、お腹やお尻を突き出すことなく、上半身を引き上げたままプリエをすることが大切なポイントです。
体幹を使ってプリエをする動きは、こちらでも紹介していますが、基本的なことはまったく同じです。基本があるから、トウシューズで立つことができるようになっていきます。