個人レッスンでは、一気に振付をつけず、全体の四分の一〜三分の一ずつくらいに分けて、理解度に合わせて進めています。
ある受講生さんは、バレエをゼロからスタートしました。
「眠れる森の美女」より3幕オーロラ姫のヴァリエーションを練習しています。
「振付を覚えるのが苦手だから心配」ということでしたが、セッションを重ねてきて、曲の最後まで振付が入ったところ。
プライベートコースは半ばですが、一区切りが見えたところ!ゼロから始めてくると、嬉しい中間地点です。
ご本人からも…
おはようございます。一昨日はどうもありがとうございました。
一通り最後までの流れが見えて、バレエみたい!!と感動しました♡
私も、良かった〜と思いました^ ^
初めから最後までの流れが見えると、急に見通しが立った気がしますよね♪
踊りきって、最後のポーズ。そして、お辞儀のレヴェランスまで。
音楽は、こちら。2分20秒の時間をバレエに仕上げていくのです。
ゼロから始めると、「バレエらしい形ってなかなか難しいなぁ」と思ったり、「これで踊りになるのかなぁ?」と不安になることもあるかもしれません。
でも、はじめは、レゴブロックなどで言う、ブロックそのものを用意する作業。
何もないところから、バレエの踊りを組み立てられるように、体にポーズを覚え込ませたり、動かし方を身につけたり。
そして、設計図を作るように、振付の順番と、音楽との合わせ方を理解しなければなりません。
バレエ経験者の方は、ご自分の中に経験のデータベースがあるので、それらに似たことを再現していくことができます。
でも、まったくゼロからの場合は何も無いところからすべてが新しいことばかり。
バレエ用語も初耳。
リズム感やメロディーも初めて聴くものばかり。
体のポーズは3次元でいろんな方向に動かして…など、
脳の処理としては、高度なタスク。
とってもクリエイティブな作業を、アレコレ同時に取り組んでいることになります。(受講生のみなさん、いつも淡々とやってますが、スゴく頑張っていますよ♪)
初めは、半分理解しつつも半分は体感しきれないことも多いと思います。
それがだんだんつながってくると、「形になってきた!」という指標が見えてきますね。
1人で踊るという、大きな目標に行くまでの、中間ポイント。マイルストンです。
踊りの練習では、振付が一通り入ると、あとは繰り返しながら仕上げていく段階に進みます。
みなさんも、ゼロから始めると、なかなかマイルストンが見えてこないように思えることもあるかもしれませんが、必ずやってきます。
バレエを身につけていくプロセスを楽しみながら、登山でいう頂上にたどり着くまでのマイルストンを、着実に目指していきましょう。