バレエに向き合っていると、満足することはない…ですよね^^; もっとこうしたい、っていう気持ちの積み重ねで。。
自分とは遠い存在のような、プリマバレリーナのような方々は、きっと満足しきっているのだろうと思いがちですが、プロフェッショナルであるほど冷静に自己分析されるんだと思います。
吉田都さんの「踊り続ける理由」では、年齢とともに変化する体と向き合い続ける日々が語られていました。正確なテクニック、ロイヤルスタイル、長年の輝かしいキャリアがあるような方であっても…。
バレエは一歩進めば、次に待っている世界が見えてくる。どんなレベルの人であっても、同じなのでしょうね。
私も、もっともっとと欲はつきないです。
ただ、そればかりに走ってしまうと、メンタル的にちょっと危険であるのも自覚しています。
人と比べて落ち込んだり、結果を急いで大事なことを見失ってしまうこともあるからです…。
そんなときに自分に言い聞かせること。
「踊りに向き合える毎日がなにより有難いことなんだ」
これを思い出すことで、今この瞬間に立ち返ることができます。よくレッスンの受講生さんからも「できなくて悔しいこともあるけど、バレエができるというのが一番の喜び」とお聞きしていますが、本当にそうですよね。
Now and here. 「今この瞬間に生きる」とは、ヨガ哲学の根幹でもあり、マインドフルネスでも大事なエッセンス。
私がそういう思いにいたるようになったのは、20代にメンタルの不調に陥ったときです。
暗闇の毎日で、今この瞬間に生きるということがどれだけ精神面の安定を司っているかを、痛いほど思い知らされました。
そんなヨガ哲学のなかで、特に好きな考え方があります。
「初めのきっかけはどうであれ、純度の高い欲を持ち続けていけば学びは成功する」という考え方です。
ヨガというと、「欲を持ってはいけないんじゃないか?」とか「成長したいとかより良く生きたいと思うのは欲になるのか?持ってはいけないことなのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
私もスクールで学んでいた頃、思いました。煩悩なのか?でもヨガは生きることを考えさせてくれるものだし…と。
すると、哲学の先生は、より良く生きたい、自分自身を高めたいと思う気持ちはあっていいことだと肯定してくれました。
学びたいと思う動機(きっかけ)は人それぞれいろんな思いがあるだろう。ヨガを始める時、ダイエットに良さそう、とか、モテるかもしれない、とかいろんな気持ちが働く。きっかけはどんなものでもよい、とのこと。(人に迷惑をかけることはだめでしょうが)
どんなきっかけであっとしても、いずれ真剣になるほど、欲の純度が高まっていくはずだろう。
純度の高い欲求を大事にしていけば、学びは成功するよ、と哲学の先生がおっしゃっていました。
純度というのが、深いですよね。
これは、バレエにも通じているなぁと思うんです。バレエも、きらびやかな世界に憧れて入って見ると、もっと裏側でたくさんのダンサーが努力して積み重ねている。そんな状況でも、踊る理由・やりがいを見出していくというのは、純度の高い欲求なんだと思います。
バレエ以外にも人生のいろんな局面で、そう思える心の土台があったら、うまく進んでいきそう。
すごく心に残った気づきでした。
みなさんは、人生のなかで「純度の高い欲求」どんなものがありますか?
さらに、さらに、磨いていきましょうね^^