「先生、わたしもう少し開脚したいんです〜!」
レッスンの合間に声をかけてくださる方々のご質問でとても多いテーマ。
自宅でコツコツと続けたいという人へのお助けになればと一緒にストレッチできる動画をつくりました。
どんなに柔らかい人でも、定期的にストレッチしていないと、硬くなっていくものです。
筋肉は放っておくと縮む性質があり、勝手に柔軟性が高まるということはそうそうないものです。
なので柔らかい人でも長期間ストレッチをしないでいると多少硬くなります。
ということは、今よりも柔らかくしたいという人は、最低限それくらいコツコツと向き合う根気がいるということになります。
みなさんが憧れる横開脚というのは、関節の可動域や靭帯の硬さなどいろんなことが要因します。
それらについては今までの動画でもさまざまとお話ししてきました。
横開脚のコツ(体の硬い人〜180度開くまで)Ballet Splits
【バレエ】ターンアウトの生まれつきの可動域・カエル足について
横開脚の応用編 - 背中&腕のストレッチ
多くの質問には、これまで話してきたテーマに答えがあることが多いので、まだ見ていない方がいましたらヒントにしてみてください♪
こういうテーマを扱うと必ずまた聞かれるのが「わたしの股関節ってもっと開くんでしょうか?どうですか?」ということです。
開くかどうかというのは骨のつき方、内転筋の硬さ、靭帯の状態、外旋筋の強さにもよりますので一概に判断はしないものです。いじわるをしているわけではなくて、自分自身踊り手であるからこそ、安易な回答ほど無責任なことはないと思っているからです。医師ではないので診断してはいけません。
ふだんはどうしているかというと、バレエ指導現場の経験則からの見立てでアドバイスすることはあります。ただ、慎重に考慮します。
なので定期的にレッスンで見ている生徒さんに限っています。骨格、筋力、柔軟性、踊り方の特徴、いろんな観点を見ながらその人にとって安全なやり方を伝えたいからです。
私の方針は、体を痛めないで関節の構造を加味しながらバレエ的視点でストレッチをすることに重きをおいています。無論、無理やり体重をかけて開かせるなどはしません。
「何ヶ月でできるようになりますか?」などの質問には答えられませんのでご了承ください。