「アライメント」という言葉を知っていますか?
一言でいうと、アライメントを整えると姿勢が良くなりますが、もっと奥の深い概念です。
体を効率的に動かす・なめらかな重心移動・ブレない軸を作る...といったパフォーマンスを高めていくには大切なキーワードです。
アライメントとは
アライメント(Alignment)とは、英語で「1列に並べる」という意味です。
体を整えるボディコンディショニングでは、体のパーツを適正な位置に整えることです。
体の軸を洗練させていくには、アライメントを感じることがとても重要です。
美しいバレエダンサーは、アライメントが崩れることがありません。全身細かく配置を整えているのです。
(参考 美は背中に宿る 〜背中から始まる優雅でしなやかな体づくり〜 - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ)
全身の姿勢を整えようとするとき、頭を高くしたり、背骨を長く伸ばしたり、脚を伸ばして揃えて立ったり、整えると思います。
立って静止しているときだけでなく、動いている中でも、アライメントを整えることが大切です。
体の外見だけでなく、骨格の構造をつかむ
アライメントを整える感覚をつかむには、骨格を感じることが大切です。
体を表面から見ると、皮膚があって、体の輪郭が見えます。その中に、骨格をレントゲンのように見透かすように捉えるのです。
背骨のカーブ、関節の形を最低限知っておく
関節、背骨のカーブ、かかと・膝・股関節の並び具合、首が前に倒れていないのか・・・チェックする事柄は全身隅々にあります。
そのためには、最低限の骨格の形のイメージを知っておくことが必要です。
自分自身は外から見えないからこそ、感じる
特に難しいのは、他人の体ではなく、自分の体のアライメントをつかむ時です。
他人の体は他の物体と同じように観察できますが、自分の体は外から見ることができないので、感じ取らなくてはなりません。鏡で見えるのは一部分ですし、鏡が見えなくても自分で感じ取るようにならなければ、身についたとは言えません。
美しいダンサーは、自分の内にあるアライメントを感じながら、動きの中で整えていく感覚に優れています。
ヨガをするときも、アライメントを感じよう
ダンスに限らず、日常の所作やヨガのポーズでも、アライメントを感じることは大切です。
ヨガのポーズごとに、アライメントの細かい整え方がたくさんあります。
個人差・クセを認識して、咀嚼していこう
正直なところ、ブログ上でご紹介できるのはほんの一部です...。なぜなら、アライメントは、個人差があるからです。
実際にレッスンを受けると「もっと頭を高く」「肩を下げて」「お腹をもっと凹ませて」など指導が入ると思います。
それら一つずつがアライメントにつながっていきます。
指導された時は、自分がどういった姿勢になっているのかをイメージして、どうしたらアライメントが整っていくのか、咀嚼していくことが大切です。