知っているようで知らない?肩甲骨のつくり
肩こりを自分でケアできるようになりたいと思いませんか。 整体やマッサージに行くだけでは、また誰かに治してもらわない限り、永遠に治りませんね。
自分で治す力をつけるためにも、は自分の体のつくりを知っておきましょう。
今回は肩甲骨についてです。
肩甲骨はどの骨につながってる?
実際に肩甲骨をさわってみましょう。誰かの肩を貸してもらうと、より理解しやすいですね。
三角形のような形をした肩甲骨が感じとれると思います。
ここで、知っている人も知らない人もおさらいですが・・・ 肩甲骨(肩関節)はどの骨とつながっているでしょうか。
(例)
- 腕?
- あばら骨?
- 背骨?
- 鎖骨?
骨同士でどうつながっているか?を、考えてみてください。
正解は・・・・
肩甲骨(厳密に言うと肩関節)は
- 腕(上腕骨)
- 鎖骨
この2つの骨とつながっています。
なので、背骨とあばら骨(肋骨)とは骨同士ではつながっていません。筋肉でつながっています。
いわゆる「胴体」を指すような、背骨やあばら骨とはつながっていないので、骨格で見ると肩甲骨は胴体から浮いています。
肩甲骨が自在に大きく動くから、腕も大きく動かせます。
こちらの図のように、肩甲骨と腕は連動しています。
実際に、腕を天井の方へあげようとすると、肩甲骨が一緒に上に動くのを感じとれるはずです。
腕と肩にかかる重さが、ダイレクトに肩こり筋の負荷になる
肩甲骨は、”胴体から浮いている状態”と説明しました。
ということは、胴体と[肩甲骨&腕]をつなぐ頼みの綱は「筋肉」しかありません。
つまり、腕や肩にかかる負荷を、筋肉の力で補わないといけません。
重力で地面にぶら下がってしまう腕を、拮抗して持ち上げる筋肉のパワーが必要です。
実は、片腕の重さは、約5キログラムと言われています。 その重さが肩甲骨にぶらさがっているのです。
さらに、手に持った持ち物やカバンの重みまで、肩甲骨にかかってきます。
その肩甲骨にかかった重みは、肩甲骨と胴体をつなぐ筋肉に負荷をかけます。
やがて、それが蓄積して肩こりになってしまいます。
腕の重さと必死に戦う肩甲骨は、とってもけなげに思います・・・(笑)。
肩こりで見過ごせない、カバンの重さ
ここで、あなたがいつも持ち歩くカバンは、どのくらいの重さですか?
軽い方はお財布とスマホくらい、という方もいるかもしれません。
お仕事によっては、パソコン、ノート、ファイル。あるいは女性ならば、お化粧ポーチなど小物も増えるでしょう。
ぜひ、ハンドバッグ、トートバッグ、リュックサック・・・などのカバンを丸ごと測ってみてください。予想以上の重さがあるかもしれません。
筆者がインストラクター業で持ち歩くカバンも測ってみると、重さは5キロ以上ありました。5キロというとお米の袋並みですから、地味に重たいです。
毎日の持ち物の重さも、肩こりに影響しているので見逃せませんね。
・・・
解剖学的な体のしくみを知ることで、自分の体を守るための知恵をつけることができます。
肩こり解消ヨガと合わせて、ぜひご自分の肩と向き合ってみてくださいね。